C
温めてやるよ(泉/ギャグ甘)
「寒い孝介」
「うっせーな仕方ねえだろ暖房ぶっ壊れてんだから」
「だって寒いんだもん!!寒い寒い!!家の中と外の温度変わらないよ!」
今日は私の彼氏・泉孝介の部屋で会っているのだけど、聞いての通り寒い。白い息を吐きながらゲームをする私達。ていうか暖房壊れてるなら最初っからそう言いなさいよ!
「寒くて死ぬ」
「死ねば」
「!孝介最悪っ彼女にむかって、し、死ねば?って…」
「最初に死ぬって言ったの名前だろ」
ゲームの中では元気に格闘してるというのに今の私達は毛布にくるまって震えている。
寒いな…あ、眠くなってきた…
「孝介、眠い…」
「マジで死ぬぞ」
「泉孝介宅にて名字名前凍死…ああ短い生涯だった…」
はぁ?と孝介が眉間にしわを寄せている。あ、負けた。
こてん、と孝介の反対側に転がる。カーペットが冷たいよう…このまま目を閉じたら本当に…
「おい」
「…」
「おい名前」
「………ふぎゃあ!」
な、何!?叩かれた!起き上がって孝介を見ると孝介はにっこり笑っていた。…気持ち悪い。
「よかったな、死ななくて」
「痛かったよ!もう、孝介のばか」
「はいはい。ったく」
「!?」
次は毛布ごと抱きしめられた。
「こ…孝介?何?」
「寒いんだろ?」
「え、うんまあ」
あっためてやるよ
(もうほかほかだよ)
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