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騎士と姫の物語
表と裏


side.Izumi




俺は秦と出会ってからずっと幸せを貰い続けた。
だから俺の中ではいつも幸せだった。
今度は俺が秦を幸せにしてやる。




「俺の幸せ聞いてくれ」


「いずみ、のしあ、わせ?」


泣き続ける秦を抱きしめながら落ち着くように背中を撫で続けた。



「秦は俺の幸せ知ってるか?」


「……フルフル」


「俺の幸せは




秦とずっと一緒にいること



だ」


「……!!」



秦を抱きしめている腕を緩め向かい合うようにして目を合わせた。


「俺は今まで[ずっと]や[永遠][一生]とか叶いもしないありえない言葉が嫌いだった。
けど秦と出会ってから[ずっとこの関係が続けばいい]って願ってた。
現実のものになればいいって思ってた。

だから俺の幸せは秦とずっと一緒にいるなんだ」



俺が話してる間秦はずっと泣きそうになってて話終わった瞬間秦の目から涙が零れ落ち止まらなかった。



「…っうぅ…ヒック…フ」


「だから秦の最後の最後まで一緒に居させてくれ」


「…うん!」


俺と秦は2人で笑い合った


これで大丈夫だと平気だと思った。
秦を一人で死なせなくてすむと思って安心した。


その時がくるまで



そう俺は…












俺の幸せは叶った

騎士はお姫様の最後の瞬間まで傍にいると誓った
お姫様はそれを許した


表面上では…



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あきゅろす。
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