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騎士と姫の物語
思いと願い


屋上に来た私達は
静かに話始めた。

屋上の扉に隠れていた
泉も静かに聞き始めた。


「私ね、小さい頃から病気に
かかっててその頃から
後何年生きられるか
わからないって言われてきたの…
小さかった私は
生と死の間を行き来していることが
とても怖かった…
でもそれと同時に死ぬことを受け入れていたの。
特に楽しかった思い出も嬉しい思い出もなかったから(苦笑)」


「じゃ今お前が生きてるってことは
生きたいって願ったのか?」


「うん、泉と出会って話して
好きになって付き合って
生まれて初めて心のそこから
生きたいって思えたの…
でも、このまま私の人生に泉のことを
巻き込みたくないって思ったの…
泉には自分の人生を生きてほしい!
私の死に際なんて見せたくない!
私が死ぬことなんて知らなくていい!
不安にさせたくない!
悲しい思いをさせたくない!


だから別れた…」


「永良…」


(…っく…ぅぅ)











頼りなくてごめん
秦…俺は…
お姫様は魔法使いに全てを話、
騎士は大切な人を思い声を殺し泣いた




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あきゅろす。
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