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短編A
なんて呼ぶ?(阿部/甘)





先生から資料整理(という名の雑用・パシり)を終わらせようと葛藤してたら野球部が練習してるのが見えた。



「頑張ってるな〜

あっ、阿部だ…」




私は野球部の阿部隆也に恋をしている。
まぁアイツは全然気づいてないだろうけど(苦笑)
私がいつ阿部を好きになったかなんてもう覚えてない。
たった3ヶ月前のことなのになぁ…
それだけ阿部のことを毎日眼で追ってるんだな…


「あっまた三橋君のこと怒鳴ってる(笑)あっ栄口君が制裁に入った。あれまぁ、三橋君、泉君と田島君に慰めてもらってるよι三橋君大丈夫かな?あっ阿部は今度は花井に怒鳴ってる(笑)」


野球部を観察してるとホント飽きないな♪
楽しいし阿部のことも見れるで一石二鳥♪


…なんちって(笑)


「あぁ〜あ
この気持ち伝わらないかな〜…





君は今
何処にいるの?
君は今
何を思っているの?
君と話さないだけで
何でこんなにも胸が苦しいの…

最初は見ているだけで
よかったの
目が合うだけで
よかったの
話せるだけで
よかったの


けど
いつの間にか
私の中でこの気持ちが
大きくなっていた
もうどうすることも
出来なかった


君は今
何処にいるの
私は一緒にいたい
君は今
何を思っているの
私は君のことを思って
泣いている

あぁ
この気持ちを
人はなんて呼ぶの?

ねぇなんて呼ぶの…





ふぅ…久しぶりに歌ったなぁ

…なんて呼ぶの、かぁ…」

それは


「恋とか独占欲だろ」


「…ビク!!

…阿部、何でいるの?」


私が歌を歌っていたらいつの間にか阿部が私の後ろにいた。


「部活終わって教室に忘れ物したから取りに来た。

そしたら永良の歌声が
聞こえて自問自答してたから答えただけ」


「聞いてたの?///」


「あぁ」


「あのさ、さっきの答えって…」


「なんて呼ぶのって言ってたから答えただけだ」


「///」



うわっ真面目に恥ずかしい…
しかも聞かれてた…どうしよう



「あの歌って誰のことについて歌ってたんだ?」


「…!!え〜っと…阿部のこと


「…俺期待してもいいか?」


「へっ?」


「俺は永良のことが好きだ」


「…えっ嘘…あり得ない。だって阿部って篠岡のことが好きなんじゃ…」


「…どこからの情報だよ!」


「えっと水谷…」


「(ク・ソ・レ・フ・ト!)」


「えっと!あの私も好きです!
えっと、だから…つ、付き合って下さい!」


「…あぁ」


私の気持ち君に届いてたんだね。




届いた気持ちは両想い




(おい、クソレフトちょっと面貸せ)(えっ!えっ!何、なんで!?)(覚悟しろ)(なんでぇぇぇ!!)



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