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短編A
叶わない(阿部/切)


※この話は、篠岡が阿部くんの彼女設定です。

それが許せない人はバックしてください。


許せる人はどうぞ!
↓↓↓↓↓















貴方が好きです

貴方を愛しています

けど

この想いは届かない

届くことはない

だから…



―…



「(あっ阿部君)」


廊下を歩いてたら向こう側にいる阿部君を見つけた。

好きな人は何処に居ても
わかってしまう。
もし、此処がモノクロの世界だったら唯一、色がついているみたいにすぐ見つけられる。


っていうけど


まさに今の私がそうだ

どんなに廊下が人でいっぱいでも阿部君を見つけられる。


「(いつ見ても阿部君はかっこいいな…///)」


私の目は
いつも貴方を写している

私の心は
いつも貴方でいっぱい

私の頭の中は
いつも貴方のことを
考えてる





けど…
貴方は違う…


『…篠岡』


貴方の目は
私を写さない

貴方の心に
私は存在しない

貴方の頭の中は
私じゃない子を考えてる


『阿部くん!』


阿部君には彼女がいる
阿部君と同じ野球部のマネージャー

とっても可愛くて
真面目で
優しい女の子

阿部君の隣にいても
釣り合う子だ


「(……、…ズキ…)」


二人が話してるのを見ても別に嫉妬なんかしない
それが当たり前の光景だから…


けど…
とても辛いし
苦しいし悲しい

胸がとても痛い

涙が出そうになる


「(こんなに…辛いなら苦しいなら好きにならなければよかった…!)」


そう思っていても
貴方のことを
諦めることが出来ない
自分がいる

好き以外の
想いに出来ない
自分がいる





だから
私は自分に誓った


たとえ貴方が私に振り向くことがなくても

声が届くことがなくても

私は…


「貴方を好きであり続けたい。
ううん、好きであり続けます。」


この気持ちを伝えない代わりに好きでいさせて下さい。



私の声は廊下にいた
皆のざわめきによってかきけされた



―…



だから…

好きでいること

愛し続けること

どうか

許して下さい

私の

小さな小さな

想い 願い 恋

見ないフリして

私だけの秘密




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