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最強鈍感委員長!(雲雀/ギャグ甘)





私には好きな人がいます。

その人とは小学生の頃からの知り合い、それは友達というのも、だからといって他人というのもどこか違う関係。
幼なじみ…それが一番しっくりくるかも。ただの、幼なじみ。


そんな彼の名前は雲雀恭弥。

並盛を牛耳る男です…



雲雀は我が儘で群れるのが嫌いで勝手で我が儘で(あれ?)
と、とにかく…すごい性格。

そして、

すごく鈍感。



「僕を呼び出すなんて…何の用だい名前?」


「あの、さ…雲雀、」


「なに」


「私…実は雲雀のこと…す」


「す?」


「す…すす…すすきっ」


「(酢?すす?…すすき?)…君何が言いたいの」


「だーかーらっ、わ、私はずっと前から!ひ…ひば、ひばり…が、す…すきぃ…なんだ…けど…」


最後の方はだんだん声が小さくなってしまった。
顔をふせてしまったので雲雀の顔は見えない。


「…な、なんか言ってよ…」


「…名前、僕のことがスキーって?」


「…は?」


あれほど言うのに苦労した二文字。その語尾をのばして発音する雲雀。しかも音程違うし。


「すきーって…」


「僕とスキーしたかったの?それが言いたくてあんなに言いよどんでたわけ?変なの」


「え、あのさ」


「僕が群れるの嫌いだってわかってて誘ってる?仕方ないな、貸し切りにしよう」


「雲雀くん、あのですね」


「今度の週末ね。じゃ僕忙しいから」


「ちょっと待ったあああ!!」


「なに、まだあるの」


怪訝そうに私を見る雲雀。私の一世一代の告白をなんだと思って…!スキーってなんだ!あ…でも…もしかして雲雀と旅行?あれ?嘘でしょ、う、嬉しいかも…


「雲雀…私と旅行…行ってくれるの?」


「名前から言ったんだろう?」


「え、でも…いいの?私で…」


「いいけど」


「なんで?」


「好きだから」


「はい?」


雲雀はいつもと同じ表情のまま。何けろっとしてるの?私一人でテンパってばかみたいじゃんか! 


「な…な、な、」


「今更?本当に名前は鈍感だよね」





あんたに言われたくない!


(旅行楽しみにしてなよ?なんて)(しないわけない!)

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あきゅろす。
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