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中編
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キールの午後の部のショーも終わり気がつくと空は夕暮れとなってきた。
今回のショーの反省を軽く終えこれから打ち上げをするというのを断るとキールは一目散に走った。

さすがにショー会場にはフェイトの姿は既になくキールは探し回った。もしかしたら既に六課に帰ったのかもしれない。
周りもどんどんと暗くなってきて街に溢れていた人もどんどんと帰路についているため諦めて六課に帰ろうとしたキールはある公園の噴水近くのベンチで座っているフェイトに気がつく。

「おーい、フェイ・・・・。」

「スーー・・・・。」

近づくとフェイトはコックリと微妙なリズムで頭を上下に揺らしていた。
起こすのも悪いのでそのままキールは隣に座りフェイトが起きるまで待つことにした。

それから5分後、フェイトは自分が寝ていたことに気がつき寝ぼけながらも周りに視線を巡らせると隣でキールが寝ていることに気がつく。

「あぁ・・・キール、ごめんね。」

自分が待っていたのに今度はキールがフェイトを待っていたことにフェイトは軽く笑ってしまう。
キールの寝顔を見ると意外なもので地上の暴れん坊と呼ばれている姿は一切感じなかった。
まるで子供のように気持ちよく寝ておりしばらくは起きないだろう。

フェイトは自分が持っている小包、チョコレートへと視線を向けると六課に帰ってから渡そうと思いカバンにしまう。
ショーの時のキールはなんだか楽しそうだった。
ミッドの平和を守るため戦うクラナンジャー。

「キール、格好良かったよ・・・///」

フェイトはそう小さく呟くとキールが寝ているうちにそっとキールと自分の唇を重ねる。
ホンの数秒、5秒にも満たないホンの一瞬だがフェイトにとってはその時間が長く感じた。
ソっと唇を離すと一気に顔が暑くなってくるのが感じられ思い出すと自分は何をやっているんだと自問自答してしまう。

「私も・・・守ってね。クラナンジャー・・・////」

その後たまたま近くを通ったアレックスとなのはと合流し寝ているキールはアレックスが担いで六課へと帰ったのであった。

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