中編
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「機動六課、女性隊員全員集合や!全員おるな!?」
機動六課部隊長こと八神はやて。
現在机の上に立ち腕組をしながら堂々と仁王立ち。その姿はまさに独裁者の雰囲気を醸し出していた。
その目の前に集まるのは機動六課内の女性隊員。
全員がエプロンを身に付け、頭に三角巾を被りまさに家庭科の調理実習でも始まるのではないかと思うくらいであった。
「ええか?明日はバレンタイン!女が男にチョコを渡すという大事な日や!!」
「八神隊長、質問です。」
「はい、アルト陸士!」
「私たち・・・仕事は?」
「そんなもん男達に押し付けたわ!今日の私たちの仕事は最高のチョコを作ることや!市販のものは許さへんで!!」
はやての言葉に全員が同じ事を思った。
職権乱用だ。
「はやてちゃんかなり張り切ってるね。」
「うん・・・。」
なのはとフェイトはその熱気が篭った部隊長、親友の姿に苦笑いを浮かべるしかなかった。
「という事で今日の食堂は一歩たりとも男を入れたらあかんで!!各自思う存分チョコレートを作りいや!状況開始ぃ!!」
「おおぉぉー!」
はやての号令のあとに全員が動き出す。
各自準備されていた材料、調理器具を使い己の持てる力を存分に発揮しチョコレート作りを開始した。
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