過去拍手文
写真−prologue−



「ちょいと其処のあんた。今日はすげぇ物が手に入ったんだ。是非見て行ってくれよ!」



全ては、この男から始まった ―――――・・・・・・











  〜 写真 〜











久しぶりについた島は、港を中心にガヤガヤと心地よい賑わいを見せていた。


この島は其処まで大きい訳ではないが、辺りに様々な街並みが広がっている。
その色とりどりの街並みには、町中の人達が結成して色々な事業が展開されていた。

島の人々が和気あいあいと楽しそうに暮らしているその風景は、
来る者全てに暖かな気持ちと心踊る様なトキメキを与え、
特に長い航海を続ける船乗りに絶大な効果を発揮していた。



無論それは、最近乗組員全員に賞金が懸った事により、
その首を狙った同業者からの敵襲が倍以上に増えた麦わら海賊団も例外ではなかった―――――−−−−







飽きもせず毎日のようにやってくる命知らずなバカな同業者の相手に

最初は敵船が持つ宝に、目をベリーにして誰よりも喜んでいた航海士や、
暇が最大の敵であるまだ幼さを残しながらも先天性のカリスマ性で年齢問わず皆を魅了する、破天荒な我らが船長も
最近は大きいため息を吐き、その顔には疲れの色が顕著に表れていた。


ルーキーから一癖も二癖もある大物海賊の仲間入りを果たした麦わら海賊団も、
久しぶりの上陸に加えて、活気溢れる島に来た事を心から喜び皆が笑顔を浮かべた。













―― この島のログは二日


だがここの所続く戦闘に心身共に疲れていた皆は、三日間この島に滞在する事に決めた。




この島は季候が一年を通して春のように暖かく、
一番のいい所は、何と言っても海がとても綺麗な事だった・・・・・




何処から見ても真っ白に覆われた砂浜には、ゴミ等一つも落ちてはおらず
魚達が優雅に泳いでいるのが船の上からでも分かる程の、透き通った海で島は囲まれていた。


港町と反対の位置にある砂浜には、珊瑚礁と熱帯魚達で溢れており
島きっての観光名所だと、ガイドブックには乗っていた。





他にも、小さく
大きい島でこそないが、稼ぎを求めて島を離れる者はおらず、
逆に旅人達がこの島に永住する人が年に十数人はいると書かれていた。


その理由もこの島の雰囲気を見ていたら分かる気がする、と
ガイドブックを見ながら皆に説明していた航海士のナミは思った。













港には一杯の商業船が並んでおり、同業者の船は一つも見当たらなかった。

船を点検していた人に聞くと、此処の街人がしている停船所があるらしく、
管理がしっかりしており尚且つタダで泊める事が出来るとあって、ナミは手を合わせて喜んだ。


この島に滞在する間は船番はいらないと判断し、皆で船を降りこの島を楽しむ事に決定した。




一応今日一日で過ごせるだけのお金を皆に渡し、宿はガイドブックで一番安い場所にした。

夕食前には一度集合する事を伝えると
ペアになるもの、一人で過ごすもの、とそれぞれ別れて皆船を降りていった。



皆が楽しい時間を休暇となる事を祈りながら・・・・・・














そしてこの島で―――







この島に滞在する一人の男のたった一言が―――







後に仲間となる剣士との架け橋を作る事を―――






それが素晴らしい出会いと冒険の幕開けとなる事を―――














まだ誰も予想すらしていなかった―――――・・・・・










〜 Tu Be Continued In SANJI 〜



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


さぁ始まりました。


今回はゾロが後から仲間になるなら、という設定でやっていくつもりです


基本総受け総愛されでやっていきたいと思います








[2012/10/8〜11/2]

[2013/2/12加筆修正]


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