円 / マリア / 凪

道・円(タオ・エン)

――道家の現当主であり、蓮の実の父親――


道家歴代当主の中で最も残虐非道と謳われている

血も涙もないその仕事振りは、実の親や親類達にも恐れられ、
その結果、親類達とは絶縁状態となり孤立の一路を辿る事となったが、
道家と中国の繁栄しか頭にない為、あまり気には止めていない。


跡取りである実の息子が、
中国では不幸や災いを呼ぶと言われ忌子とされている双子であった事から夫婦仲に亀裂が入ってしまった。

息子の中でも何故か蓮には厳しく当たっている







道・マリア(タオ・マリア)

――現当主の妻であり、蓮と凪の実の母親――


見るもの全てが見惚れるほどの美貌の持ち主

それなりの名家の産まれ一応能力は開花しているが、
物静かで温厚な性格の為、あまり積極的に争い事に関与しようとしない。

産まれた時から傍にいる乳母であり、同じ名前のまりあに全幅の信頼を寄せている。
因みにまりあは、マリアが嫁ぐ時一緒に道家に来ている。


何の因果か、名家という繋がりしかなかった道家との縁談が上がった時は心底驚いたらしい。
しかしその時より道家の非道な行いは有名で、
断り逆恨みされる事を恐れた両親はほぼ無理矢理に近い形で結婚を決めた。

当初は円を恐れていたが、次第に慣れ始めていた。
そんな時、子どもである蓮と凪を授かるのだが、それがきっかけで、
良い関係を築いてきた二人の仲に亀裂が入ってしまう。


それらをごまかすかの様に息子達に精一杯の愛情を注ぐ。







道・凪〈タオ・ナギ〉

―― 蓮とは血を分けた実の兄弟であり、双子の弟 ――

性格は蓮よりも強気で勝気なのだが、精神面では弱い所があり、
泣きやすいという少し情緒不安定な性格。

物心ついた時から双子というだけで、忌子等と呼び自分達を忌み嫌う親戚が嫌いだった。
本当は父親も嫌いになりたかったのだが、それよりも愛されたいという気持ちのほうが強かった。

だが、それ以上に
こんな閉鎖された家から出たいと思っており、それをいつも尊敬する兄である蓮に語っていた。


跡を継ぐか影になるかを決める時、
跡取りが嫌な事を知っている筈の兄が、自分を跡取りになるように仕向けたと思い絶望の淵に叩き落された。

それが誤解である事も知らずに・・・・

一生この家から逃れる事が出来ない運命
そんな運命のもとに自分を生んだ父親を、超える事で自分の運命を受け入れようとしている。

だが、蓮の事は許す事など出来る筈もなく、
今までの仲の良さが幻だったかのように、蓮を憎み、憎悪する事で辛さを紛らわす毎日を送るようになる。

そして、念願の自由を手に入れてからは、道家とは音信不通になっている


















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あきゅろす。
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