[通常モード] [URL送信]

Dream
コレはある意味しつけです 金造



「おい」
「…なんや?」
「退け」
「嫌や」
「……殴るぞ」
「それも嫌や!」


……動物扱いしてた俺がバカだった。
こいつは動物っぽいけどれっきとした人間だった。

「おい、金造」
「鵺幸ええ香りするわぁ…」
「胸に顔を埋めるな!」
「ええやん、鵺幸女やあるまいし」
「そりゃ、そうだけど…なんか擽ったいし重たいんだよ!」
「いっそこのまま襲ってもええ?」
「ふざけんなよこら」

俺の眠りの邪魔してのっかかってきやがって…それにくわえてなんだそのセクハラ的発言…!
今日は動物扱いしねえらな!!

「いい加減退け!」

俺がぶちきれる前に。
じゃねえと、マジでぶっ殺す。

睨み付ける俺をよそに、金造はニヤニヤと笑みを浮かべる。

「鵺幸が俺を殺せる訳あらへんやん〜」
「どうだろうな」
「あ?ぅごっ!?」
「殺す前に手前のブツを使い物にならないようにはできる」
「〜〜〜っっっ#*$&*#!?!!?!?!」
「うっわ〜痛そうWW」
「っ、鵺幸…!!」
「まあ、コレに懲りたら俺を襲うとか考えないようにな」
「っ…のやろぉ…」

金造を蹴飛ばすようにして退かし再び眠りにつこうとする。
しかし、よこから聞こえるうめき声のせいでうまく眠れない。
くそ、どうしてくれる俺の睡眠時間…!!

「…おいこら」
「ふぇ?」

起き上がり、先程されたように金造にのし掛かる。

ニヤリと笑みを浮かべると金造の頬が引くつく。ついでに表情も固まってる。
この顔の金造は、結構好きだ。
こう、何て言うか…背中がゾクゾクする。良い意味で。

「俺を襲うとかなんとか言ってたけど、お前…襲われた人の気持ち考えたことあるか?」
「は、はい?」
「こんな気持ちなんだぜ?」
「っ、ぅわ…ちょ、鵺幸…!」

俺を襲おうとした仕返しだ。

ばぁか。

(ッ鵺幸!!お前ほんまにやめ…)
(やだ)

[*前へ][次へ#]

5/7ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!