Dream コレはある意味しつけです 金造 「おい」 「…なんや?」 「退け」 「嫌や」 「……殴るぞ」 「それも嫌や!」 ……動物扱いしてた俺がバカだった。 こいつは動物っぽいけどれっきとした人間だった。 「おい、金造」 「鵺幸ええ香りするわぁ…」 「胸に顔を埋めるな!」 「ええやん、鵺幸女やあるまいし」 「そりゃ、そうだけど…なんか擽ったいし重たいんだよ!」 「いっそこのまま襲ってもええ?」 「ふざけんなよこら」 俺の眠りの邪魔してのっかかってきやがって…それにくわえてなんだそのセクハラ的発言…! 今日は動物扱いしねえらな!! 「いい加減退け!」 俺がぶちきれる前に。 じゃねえと、マジでぶっ殺す。 睨み付ける俺をよそに、金造はニヤニヤと笑みを浮かべる。 「鵺幸が俺を殺せる訳あらへんやん〜」 「どうだろうな」 「あ?ぅごっ!?」 「殺す前に手前のブツを使い物にならないようにはできる」 「〜〜〜っっっ#*$&*#!?!!?!?!」 「うっわ〜痛そうWW」 「っ、鵺幸…!!」 「まあ、コレに懲りたら俺を襲うとか考えないようにな」 「っ…のやろぉ…」 金造を蹴飛ばすようにして退かし再び眠りにつこうとする。 しかし、よこから聞こえるうめき声のせいでうまく眠れない。 くそ、どうしてくれる俺の睡眠時間…!! 「…おいこら」 「ふぇ?」 起き上がり、先程されたように金造にのし掛かる。 ニヤリと笑みを浮かべると金造の頬が引くつく。ついでに表情も固まってる。 この顔の金造は、結構好きだ。 こう、何て言うか…背中がゾクゾクする。良い意味で。 「俺を襲うとかなんとか言ってたけど、お前…襲われた人の気持ち考えたことあるか?」 「は、はい?」 「こんな気持ちなんだぜ?」 「っ、ぅわ…ちょ、鵺幸…!」 俺を襲おうとした仕返しだ。 ばぁか。 (ッ鵺幸!!お前ほんまにやめ…) (やだ) [*前へ][次へ#] [戻る] |