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「不潔アル……」
桃色の髪を揺らし、酢昆布くわえた女の子…神楽ちゃんは部屋に入ってくるなりこう呟く。
神楽ちゃんの私達を見る目は例えるならばそう………
真っ黒でテカテカした憎いアイツ…Gを見る目つきだ。
「ちょっと神楽ちゃん、何して―――………」
入り口の真ん中で呆然と立ち尽くす神楽ちゃんを押し退けて部屋に入ってきたのは黒髪眼鏡の志村新八、
何この展開。
まず今の現状を説明してみようと思います。
・銀さんは私の肩に手をおいている
・私は涎を垂らしている
・銀さんの顔は私の顔に大分近い(ドキドキ)
・銀さんと私は年齢が大分違う
この光景だけ見た人は何て思うかなー?(にっこり)
みんなで声を出して言ってみましょうねぇー!
さんはい!
「「援助交際……!!!」」
「銀ちゃんんんんんん!!!」
「ぎゃぁあぁ!!」
バキッ←神楽ちゃんが銀さんを殴る音
カツッ←新八の眼鏡が落ちた音
バリン!←眼鏡が割れる音
メシャッ←怖くて表現出来ない
「娘一人たぶらかす金あったら給料出しやがれクソ天パァァアアァア!!」
ペッ!と唾を吐き神楽ちゃんは銀さんから私に視線を移す、ひぎぃ!怖いからこっち見んといて!
私はどうせゴミ虫だから!
「大丈夫アルか?」
「……!(こくこく」
「なら良いアル」
にっこり笑った神楽ちゃんはそりゃもう可愛いらしい。
私もこんな可愛らしく微笑みたいな!
この前友人に笑顔気持ち悪いって真顔で言われたからね!
泣いてなんかねーよコンチクショウ!!
「で…誰アルか」
誰と聞かれてもなぁ…
回答に困る。
「新しい同居人だよ」
「!」
後ろから声がして振り替えると銀さんが首をポキポキ鳴らしながら言った。
「なんかこの子訳有りっぽいから暫く万事屋メンバーね」
ポン、と頭に銀さんの手が置かれ「ほら、自己紹介」と促された。
おずおずと「名前です…」と言うと神楽ちゃんは怯えた目付きで
「援助交際は…?」と聞いてきた。
ありゃりゃ、さっきとはまるで別人だな
「エンコーなんてしてないよ?(寧ろ私が援助してあげたいってゆうか銀さんが金貰う側だよね!土方とか土方とか土方に!)」
なんか色々と含みがあったような気もするけど毎回気に止める貴方は負け組だよ!(ビシィ!
「ま、宜しくね」
右手を差し出して友好的な握手を求めてみた
神楽ちゃんは、よろしくアル、とはにかみ私の右手を握ったのだった。
銀さんと新八完全に外野扱いです。
新八と神楽の呼び方に迷いましたが話の都合上「神楽ちゃん」「新八」で進めます
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