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庭球ゲーム
美人なお兄さんは好きですか?(幸村)
羽海野「幸村って美人だよな」

しげしげと俺の顔を眺めていた羽海野さんがいきなり突飛な言葉を呟いた。満更お世辞でもないように呟かれて、女の子なら喜ぶところかもしれないが…

幸村「それは…あまり男に使う形容詞じゃない気がするんだけど」
羽海野「美しい、人だろ。間違ってないじゃん」
幸村「言葉的にはね。でも、どうも釈然としないというか…君が俺の容姿だけをさしてそう言ったのならやっぱり複雑なんだけど」
羽海野「そう?でも、言葉を変えたところで綺麗な顔立ちしてるのは変わらないから一緒でしょ」
幸村「…やっぱり褒められてる気がしないな」

そう言って苦笑いを浮かべると細かいこときにすんなって、と彼女が愉快そうに笑う

羽海野「男でもそんだけ綺麗なんだから、女の子だったらもっと美人だったんたろうな〜…あ、そういや、妹さんがいるって言ってたっけ、似てる?」
幸村「似てるとは思うけど。よく言われるから、ご兄妹ですかって」
羽海野「やっぱり。でもさ、二人で並んだら兄弟っていうより何か美人姉妹って感じになりそ…」

身を乗り出すように彼女へと近づくとそのまま側の木の下へと追い詰めて顔を覗き込む

羽海野「ゆ、幸村さん…?」

動揺した様子で苦笑いを浮かべながら思わずさんづけで呼びかけてくる彼女に更に顔を近づけて微笑む

羽海野「幸村、顔近いって…」
幸村「俺は男だよ?よく見て、ほら…」

唇が触れるすれすれまで顔が近づいて、彼女が赤らんだ顔をそらしてぎゅっと目を閉じる。ちょっとやりすぎたかな…と体を離すと、彼女が恐る恐る目を開ける

幸村「…だからね、あんまり油断してるとこういう目に会うから気をつけた方がいいよ?」
羽海野「充分身にしみました…」

木に背をもたれながらずるずると滑り落ちるように彼女がその場にへたりこむ

羽海野「訂正、幸村は顔は美人だけど中身はめっちゃ男前です。何かアンタが皆に一目置かれてることの真意が分かった気がする…」

男にはこんなことしないよ、と苦笑いを浮かべる俺に迫力があるのには変わりないだろうから…と呟いて彼女が同じように苦笑いを浮かべて、見上げた

ーーーーーー
あとがき

幸村に壁ドン(?)させたくて書いた
美人が多いテニプリキャラの中でも幸村は抜きん出てべっぴんだと思う
私は美人なお兄さんが大好きです
そしてそんな美人な幸村の妹とか深司の妹s'とか公式設定がおいしすぎて妄想で丼飯十杯は軽い

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