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庭球ゲーム
そんな比呂士にだまされて(柳生)
山野辺「あなたが好きだと〜耳元でゆうたぁ〜♪」

そんな…♪と渚に座り込んで微妙に歌詞の違う懐かしの昭和歌謡の続きを口ずさむ山野辺に柳生がちょっとちょっと慌てた様子で声をかける

山野辺「あ、柳生くん」
柳生「歌をお楽しみになるのは結構なんですが、選曲はもう少し厳選してもらえないでしょうか?」
山野辺「どうしてです?」
柳生「その歌をあなたが口ずさむと、私がまるであなたを騙したかのようで外聞が悪い。私の名前は比呂士ですから」
山野辺「でも、仁王くんが柳生は俺よりももっとずっと詐欺師だからって言ってたよ?」
柳生「それは仁王くんが勝手にそう言っているだけで…大体試合ならともかく、日常生活で誰かを騙すなんていうのは私のジェントリズムに反しますし」

そうなの?と柳生を見つめる山野辺に勿論です、と答えてため息をつく

柳生「その歌をあなたに教えたのもおおかた仁王くんでしょう?」
山野辺「当たり。どうして分かったの?」
柳生「歌詞の変え方が彼らしいじゃないですか、ゆうた…とか」
山野辺「え、これもとの歌詞と違うの?」
柳生「知らなかったんですか。全く、彼も本当に人が悪い…」

深くため息をこぼすといいですか、山野辺さん…と柳生が山野辺と視線を合わせて屈み込む

柳生「仁王くんは決して悪人ではありませんがたまに悪ふざけが過ぎるところがありますから、彼の言うこと全部を鵜呑みにするのはダメですよ?」
山野辺「はぁい」

素直に返事を返す山野辺を見つめて、この方は純粋すぎていつか本当に誰かに騙されてしまうではないかと、違う心配が胸をよぎったのは言うまでもない

おまけ:
真田「柳生…お前に限ってはと思うのだが、山野辺を弄んで泣かせたと言うのは本当か…?山野辺が海辺でお前への恨み言をくちずさんでたと聞いたのだが」

真剣な顔つきで真田くんが問いかけてくる。

柳生「…恨みますよ、仁王くん」

ああ、ですからこういう誤解は避けたかったのに…と真面目そのもののその顔を見ながら、柳生は深くため息をこぼした

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あとがき

ミニドラマの柳生が面白過ぎてやらかした感満載
歌はサザンですが頭の中でフル再生されてたのはレーザービームだったり(笑)

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