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庭球ゲーム
もしも彼女の好みが竹中半兵衛だったら(柳)
彼女にどんなタイプの男性が好ましく思うのかと尋ねたら、迷うことなく『竹中半兵衛みたいな人』という返事が返ってくる。彼女がいわゆる歴女だというデータは取っていたので、その手の答えが返ってくる可能性も予想しないではなかったが…人物像の解釈は個人によって異なるものなので、具体的に教えてほしいと頼むと彼女が小さく首を傾げる

山野辺「具体的に…う〜ん…」
柳「分かりにくいか?では、言い方を変えよう、お前の思う竹中半兵衛とはどんな男だ?」
山野辺「ひわが思う半兵衛?ん〜と、少人数でお城をのっとれるくらい頭が良くて機転が利いて…冷静沈着でいつも穏やかな軍師様な感じで…あ!柳くんみたいな人!」

意識していないのだろうが、あまりにストレートにこられて少々面食らう

柳「山野辺…それでは俺がお前の好ましい男性のタイプということになるぞ?」
山野辺「あ、そうだ。でも、それでも間違ってないからいいです」

無自覚というのはタチが悪い、それは立派な口説き文句なのだが…恐らく本人は俺の問いかけが恋愛的な意味合いからくるものだとは思ってないに違いない
だが好ましい、と問われて自分の名前がすぐに出るということは多少は脈があるとみてもいいのかもしれない

柳「…少なくとも意識はされているわけだからな」
山野辺「柳くん?」
柳「いや…独り言だ」
山野辺「そういえば柳くんって立海テニス部の参謀なんですよね?それってちょっと現代の軍師っぽいかも」
柳「ああ、言われてみればそうかもしれないな」
山野辺「柳くんがついてたらどんな勝負も勝ち抜けそうな気がします」
柳「そんなこともない、俺にも攻略しがたいものは沢山ある。テニスでも他のことでも…」

きょとんとした顔つきで眺めてくる彼女を見つめ、笑みかける
そう例えば、山野辺という女性の恋心。それはもしかしたら天才軍師でも容易には落とし難いかもしれないが…まだ勝負は始まったばかりだ

柳「落としてみせるさ、必ず」

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あとがき

ここに出てくる半兵衛はnotバサラです
管理人は山サイドでは真田×オリキャラヒロイン推奨中ですがこちらは柳×オリキャラヒロインになります。パラレル的感覚でどうぞ

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あきゅろす。
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