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ユリリタ


人によって好みはそれぞれだし、見た目だってそれぞれ。男が好きなものは女にとって嫌いなもの、逆に女が好きなものは男にとって嫌いなもの。男と女というのは実に複雑だ。


「ほらよ、お返し」


頭の上に小さな袋を乗せた。リタは少し嫌そうな顔を見せたが頭の上の物を見ると驚いたように目を見開いた。


「お子様にはどれがいーか悩んでた」

「…あんたケンカ売ってんの?」

「受け取ってくんねーなら俺が食べるけど?」

「仕方ないわね」


こいつも何かと食い意地張った奴だから、からかいやすいんだよな。
まぁそこが可愛いんだけど。


「本当ならもっといいものやりたかったんだけどなー。お子様には無理だと思って」

「聞いてればさっきからお子様お子様って…あたしはガキじゃないわ!」




今度言ったらぶっ飛ばすわよ!


いつものように宣戦富国され、やれやれとため息をつく。でも逆にそう言われるとこういう考えしか浮かばないんだよな。


「…それじゃ大人のリタにいいものをあげましょう」


そう言って手首を掴んで押し倒し口の端を上げると、理解したらしく顔を赤くする。
俺的にはこっちの方が頭使わなくて済むし、可愛いリタを見れるから得なんだよな。


「ストップは聞かねぇからな?」

「…っ……」


唇を噛み締めたときの顔が嬉しそうに見えたのはこの感情が抑え切れなくて見えた錯覚だろうか。
黙り込んだリタの頬に手を添えて微笑んだ。



さあ、本当のお返しはこれから。


あきゅろす。
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