BL novel
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「ねえ」
「何ですか?」
「君に質問したい事があるんだ」
『疑問?』
「良いですよ。
僕に答えられる事は全て答えましょう」
骸は笑顔で言った。
「君は死後の世界に逝った事があるんだよね?」
雲雀が真剣な顔で骸に訊いた。
「はい、、、逝ったというのは少し違う気もしますが……(特に字が)
まあ、そんなに違いはありませんね。……それがどうかしましたか?」
「………」
雲雀は少し考える素振りを見せ、また真剣な顔で、
「……死後の世界ってどんな所?」
と訊いた。
「・・・はい?」
骸は聞き間違えかと耳を疑った。
「だから、死後の世界ってどんな所?」
真剣な表情を崩さずに訊いてくる雲雀にたじろぎつつ、
「えっと、、それは何故そんなことを…?いきなり……」
動揺を隠せない骸の質問にきっぱりと雲雀は言った。
「何となく」
「(即答!?しかも何となく!?)」
・・・・・。
「・・・つまり雲雀君は死後の世界というのを知りたいわけですね……?」
少し控え目に骸は訊いた。
「さっきから、そう言ってるんだけど」
「……分かりました。」
骸は雲雀に説明を始めた。
(↓文字多い;
見ても見なくても特に関係ありません。)
この世に生を受けた迷いのある生命は死後、生前の罪により、
地獄道(じごくどう)
餓鬼道(がきどう)
畜生道(ちくしょうどう)
修羅道(しゅらどう)
人間道(にんげんどう)
天道(てんどう)
(天上道、天界道とも言う)
の六つのいずれかに転生し、これら六道で生死を繰り返す(六道輪廻)と言われている。
「ちなみに輪廻とは…
…って雲雀君?」
(-.-)Zzz・・・・
雲雀は寝ていた。骸の話はあれから二時間ほど続いたからさすがに雲雀も疲れてしまった。
骸はため息を吐き雲雀を起こそうと肩を揺すった。
「雲雀君起きてくださ……」
「……ん……やぁっ」
雲雀は骸の手を払い除けた。
「か、可愛い!可愛すぎます!
ああ、、、家に持ち帰ってはいけないのでしょうか!?」
小声でそう言っている骸の様子は変態の様に…っていうか変態。
変態が頭の中で様々な妄想を繰り広げていると、
「…ぅ…るさ………」
「!!?」
雲雀が目を覚ますかと思った骸は咄嗟に気配を消し、身を隠した。
「────…む……く…ろ……」
・・・・。
〈プツン〉
骸の理性が・・・・・
・・・切れた。
「かぁいいよ〜。
お持ち帰りぃ〜!」
骸の理性崩壊。
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