すべては自分次第
――桜が舞う季節。
のどかな田舎町で、ある寺子屋では多くの子供達が吉田松陽の元で学んでいる。
「――皆さん、これから先あなた達は様々な事を学んでいくでしょう」
教室の中では、一番後ろで坂田銀時が一本の刀を抱え、涎を垂らし居眠りをしている。
「当然…歩みを続けていけば、様々な困難や壁にぶつかることでしょう」
すると横に傾いた衝撃で目を覚ました。
銀時が前を見ると、教科書片手に松陽が行ったり来たりとしていた。
「その時どうするかは…すべて……あなた達次第です」
桂小太郎は真面目な表情で、高杉晋助は頬杖を、李野は相変わらず口を半開きにして、それぞれに聞いている。
「すでに皆さんの傍にいられるかどうかはわかりません」
そこで言葉を切ると正面を向き、生徒達に微笑みかけた。
「ですから、まず最初に…皆さんへこの言葉を贈ります…」
「―――――」
劇場版
銀魂
新訳
紅桜篇
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