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今やらねばいつやるのか


やるなら今しかね〜ヅラ
やるなら今しかね〜ヅラ
攘夷がJOY JOYが攘夷



カチッ


「攘夷は楽しいぞ〜!!」


ラジカセ持参で万事屋に訪れた桂は豪快に笑う。


「………小太郎はこんな阿呆だったか?」


貰ったカセットテープを見ながら李野は嘆く様に呟いた。


「で、何の様だヅラ」
「ヅラじゃない桂だ。リーダー達はおらぬのか?」
「新八ん家行った」
「それはちょうど良い」
「「?」」
「実は…」


不思議がる二人を余所に桂は声を潜めた。


「――辰馬が暗殺?」
「ああ。俺達攘夷派から流れてきた情報なんだが、」
「情報が流れる時点で暗殺なんかできやしねーよ」
「まあ聞け。あいつはあれでも快援隊という組織のトップだからな。人々からの信用も得ているが、逆に怨みも買っている」


真面目な顔で言う桂に対して、銀時はどうでもよさげに鼻をほじる。


「そして暗殺される日は恐らく11月15日…」
「それもう暗殺じゃねーよ。暗殺計画だだ漏れじゃん」
「……その日は確か…」
「バカ本の誕生日だ」
「…確かにあのバカの浮かれそうな日だな。暗殺に持ってこいだ」
「だから暗殺じゃねーよ」
「元々浮かれ過ぎのバカだから、そのままぽっくり…」
「死ぬな。間違いなく」


うんうんと頷く二人は、銀時に視線をやった。


「俺ァめんどくさいんでパス」
「銀時、」
「大丈夫だ。あいつは殺しても死なねェって」
「ちなみに、今ちょうど地球に来ているらしい」
「うーん、なら久々に会いに行くか。拙者も会いたいし」
「「え」」
「え?」


固まった二人を見て、何かおかしな事を言ったかと首を傾げる李野。


「主らは会いたくないのか?」
「…いや、あんなの四年に一回会えばいいし……お前やっぱ、辰馬とデキてんのか?」
「は?」
「だってお前、一番仲良かったじゃねーか」
「どういう事だ李野!!お前はぎん」
「のわあああああ!!」


李野が飛び蹴りをお見舞いしたお陰で桂はぶっ飛んだ。


「取り敢えず行くぞ!ほら、銀時も!」
「えー」


二人の襟首を掴みズルズルと引きずって万事屋を後にした。




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あきゅろす。
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