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やっぱシリアスじゃないです。ごめんなさい


「李野遅いアルな…」


神楽がそう呟くのも無理はない。とうに夕飯の時間も過ぎたというのに李野はまだ帰らない。


「あいつもガキじゃねェんだ。腹が減ったら帰ってくる」
「腹が減ったら倒れるのに帰って来れるアルか?」
「………」



確かに…。でも李野だってそこら辺の男よりは強ェから人さらいはねェか。

ん?でもあいつ腹減るとポケットないドラ〇もん並に役立たずじゃね?



「……神楽、お前は家にいろよ」
「わかったアル。李野帰ってきたら全力で叫ぶヨ」



銀時が立ち上がり玄関に向かおうとすると、チャイムが鳴った。


「んだよこんな時に」
「ぎーんとーきくーん」
「………」


聞き覚えある声にイラッとしながらも扉を開けると、案の定桂がいた。


「帰れヅラ。今てめェに構ってる暇ねェんだわ」
「ヅラじゃない桂だ。まあ聞け、銀時」


桂は銀時を家の外に連れ出し、二人っきりだと確認すると話を切り出した。


「…俺の仲間が日中偶然見たらしいんだが…」
「………」
「ちらっと見ただけで確証はないが………高杉に連れ去られる李野を見たらしい…」
「!……んだと…」
「…見たところ李野はまだ帰っていない様だな」
「……ああ」
「李野に危害を加える事は無いと思うが……高杉の事だ。何があるかわからん」


桂はそこで言葉を切ると、腕を組み銀時を見る。


「…どうする」
「…チッ……厄介なのに捕まりやがって」


銀時は腰に差してある木刀を握ると、




「…うちの可愛い妹分を回収しにいくか」
「フッ…ああ…!!」


桂は強く頷き、二人は駆け出して行った。




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あきゅろす。
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