[携帯モード] [URL送信]
おさわりダメ絶対


「………」


李野が酌をしているのは銀時。銀時は目の前の美人が李野だとは気づかず、どんどん酒を飲んでいる。




「おい。何故俺は行ってはいかんのだ」
「空気読んで下さいよ桂さん」
「俺も李野に酌して貰いたいぞ!」
「ヅラで良く見えないアル」
「ヅラじゃない、桂だァァ!!!」
「ちょ、うるさい」


それを陰から見るのは桂、新八、神楽の三人だ。




「…ぎ…坂田さん、それくらいにしておかないとどたまぶち壊れますよ」
「え〜?」


完全に酔ってしまった銀時はヘラヘラと笑っている。李野は引き攣りながらも笑顔を保つ。


「うへへ〜」
「ちょ、ぎ…坂田さん!?」


すると銀時が李野に抱き着いてきた。




「なっ!?銀時の奴〜!!」
「桂さん!!抑えて!」




「やっぱ美人っていいよなァ。癒されるわ〜」
「は、離して下さいぎ坂田さん!」
「赤くなっちゃってェ、かァわいィいー」
「!!」


銀時はつんつんと李野の頬をつつくと、首筋に顔を埋めた。


「いい匂い〜」
「!!!」




「行けェ!!銀ちゃん!そのまま押し倒しちゃえ!」
「もう許してはおけん!!ぶった斬ってやる!!」
「全員落ち着けェェェ!!」


銀時は今ださっきの状態のまま。李野は必死に引きはがそうとしている。


「やっべ、止まんねェ」


あろう事か銀時はその白い首筋に吸い付いた。


「っ!!……ゃ…」
「……甘いな…」


李野は銀時の肩に手を置き力一杯押すがまるでびくともしない。本当に酔っているのか疑問だ。それに段々と力が抜けてくる。


「……んっ…」
「止まんねェわ、ほんと…」
「なっ!!」


ついには帯を解きにかかる始末。李野は少しばかりの恐怖を覚え、助けの意味を込め回りに目線を巡らせる。


と、新八に抑えられていた桂と目が合った。


「っ……こたろ…」
「!」


明らかに助けを求める目。その中には恐怖の色も混じっている。


「っ!!やり過ぎだ!!ぎん…」
「ここはおさわりパブじゃねェっつってんだろォォォォォ!!!」
「ぶべらァァァ!!」


桂が駆け付ける前にゴリ…妙が跳び蹴りを食らわせた。


「………」
「大丈夫ですか?少し奥の部屋で休んでて下さい。この変態には生き地獄を見せますんで」


李野は頷くとそそくさと奥に入って行った。

妙はそれを見送ると、ゴキゴキと拳を鳴らす。


「さァて…どのメニューがいいかしら?あ、そうだ。銀さんストパーに憧れてましたよね?私が伸ばしてあげます」
「いでででっ!!それ引っ張ってるだけだから!!抜けるから!!俺が悪かった!!もう一生天パでいいんで許してェェェェ!!」




[前へ][次へ]

4/6ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!