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ちょっとシリアスっぽくね?


今日は町内探検をしてみよう。と歩いて半刻程。勿論弁当は持参で、新八君に作ってもらった。
それにしても新八君はよく出来た子だな。銀時には勿体ないくらいだ。……あれ、何かおかしくね?


「あら、水野さん。今日もいい天気ですね〜」
「こんにちは。」


このかぶき町はあれだな、一つの家族みたいなもんだな。色々と奇人が多いが、それでいて暖かい。


「……家族…」


そういえば、家からそろそろ戻って来いと言われてるんだった。もう拙者って愛されてるぅ。


「………ハァ…」


知らず溜息。歩きながら、すれ違う人々を何となしに見ていく。








「見て!パピーから手紙がきたアル!」
「とうとう希望が途絶えたって?」
「まだ絶望してはいない様ネ」
「神楽殿の父上は何をしているんだ?」
「宇宙をさすらうクールなバスターヨ」
「え、クールって何?頭?」
「へぇ。では中々会えないんだな」
「ちょっと寂しいけど、大丈夫アル!」
「そうか」
「へへへ」









あの時、頭を撫でてやったら酷く喜んでいたな。

神楽殿は拙者にとって何だろう。

娘か?
いや、でも娘にしては少しでかいな。

妹…ではないな。


新八君も同じ様な感じだな。



この期に他の者も。




小太郎は母親だな、うん。これは即答で言える。


辰馬は世話の焼ける兄か。


晋助は…拙者の癒しだな。ひとえに優しい兄の様だった。


銀時は………。




「……と、すまない」


考え事をしていたせいで人とぶつかってしまった。頭を下げ、止まっていた足を進める。


何だか派手な着物だったが、男か?でも男にしては拙者と余り背が変わらんかったな。顔が網笠で見えなかったが……ま、いっか。


そしてまた考え込む。


銀時は、何だろうな。言葉では言い表せないし。

うーん…。










だからだろうか。








「…………李野…?」




後ろで呟かれた一言に気付けなかったのは。




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