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ガン無視


ドガァアアン


すると今度は、船が突っ込んできた。


「っ…(だから頭に響くっつってんだろォォオ!!?)」


突っ込んできた船には、エリザベスと桂一派が乗っていて、その団体がこちらになだれ込んでくる。


「エリザベス…!?…!皆…」

「すみません桂さん!」

「“いても たっても”」


李野の視線の奥で、高杉と側にいた二人が奥へと消えていくのが見えた。


「“桂さん ここはいいから早く行ってください。まだ間に合います”」

「エリザベス…!」

「“今度はさっさと帰ってきてくださいよ”」


エリザベスの言葉を見て、桂も李野も決意を新たにした。


「(そうだ…これは自分達で止めなければ…!!いや…止める!!)」

「いけるか、李野」

「当たり前だ」


二人は頷き合うと走り出した。


「させるか!!」

「「そこをどけぇ!!」」





船内を走っていると、後ろから足音が聞こえてきた。


「お前ら!」

「ここまで来たら、最後まで付き合いますからね!」

「帰ったら何かおごるアル」

「お前ら…」

「……ハァ…ハァ」


すると桂の足元に銃弾が打たれ飛びのく桂。それに足を止める。


「ゼェ…ゼェ…」

「ちょ、李野さん大丈夫ですか!?凄い汗ですよ!」


膝に手を付き、息を荒げる李野を労る新八。


「晋助様の所には行かせないッス」

「悪いがフェミニストと言えど鬼になる事もあります。綿密に立てた計画…これが台なしにされるのが一番腹立つこんちきしょう」


立ちはだかる来島と武市に、痛みを通り越し、じゃっかんイライラしてきた李野。



熱も上がって頭ガンガンするわ、傷も痛い。多分開いてる。それなのに…それなのに…!!




「…ええけぇどかんかい…」

「李野さん?」


ユラリと一歩前に出た李野に新八が声を出す。


「……命欲しくばいらんことしぃなや…」

「それ以上動くと撃つッスよ」

「じゃっかぁしぃんじゃボケェェエ!!たいがいにせぇよ!!?わしかてなぁ!!こないいがりたくないんじゃァ!!ぶっ殺されたいかおんどりゃァァァア!!!」


そう叫びながら刀を振り上げ、突っ切って行った。


「「「「「………」」」」」




「えぇぇぇえ!!?突っ切って行っちゃったァァ!!どーすんだよオイ!!原作無視しちゃったよォ!?こっからどう戻せばいいんだァァア!!」


だが、それは新八の杞憂に終わった。


「ヅラぁ、私酢こんぶ一年分と“渡る世間は鬼しかいねぇコノヤロー”DVD全巻ネ。あ、あと定春のえさ」

「あれ…普通だ…。え?いいの?普通にいっていいの?」

「新八ぃ、お前も何か言っとくネ」

「いや、そりゃお通ちゃんのアルバムとか写真集とか欲しいけど、こんままぶっ通していいの?」

「早く行けヅラァァ!」

「待て!!お前達に何かあったら俺は銀時に会わす顔がない!!」

「つか無かった事になってない?」

「何言ってるアルかァァア!!」


二人は一気に来島達に飛び掛かった。


「え…僕行ってないんすけど」

「新八!何してるネ。早く合わせないと管理人が、お前の出番無くす言ってるヨ」

「オイィィイ!!」


新八はまた子の銃弾に倒れた。どうする...
→放っておく
 放っておく
 放っておく
 眼鏡をとる


「倒れてねェし!!ちょっと!!ここふざけてる場合じゃないでしょ!!?何めんどくさくなったからって脱線し始めてんの!!?てかほんとに出番無くす気ですか!!?」




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