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ポエム
春一番 男の云い分
風の強い日だった。
サラリーマンで困るのは、駅の階段だ。

スカートがひらりとすれば、背後の男性は皆さんドキドキします。

俺も男。因みにタイプは目前を歩くスレンダーな女性。

これが顔とか綺麗なら文句無し!ナンパしたい。でも今は通勤時間。

あ、振り向くぞ!どうしょうドキドキしてきた!

彼女が振り返ったその瞬間。何処かでお逢いした記憶の汚点。

「あら〜真木君?どうしたの?もしかしてデートのお誘いかしら?」
野太い声。
先日面白いからと、上司に連れて行かれた『おかまバー』

背後を振り返れば男達、踵を返してとんずらだ。
「今日は同伴ね?」
何故どうして?熊に釣られた鮭のごとく。果てはドナドナの音楽が頭の中でグルグルと………。

撃沈。
引きづられた先は朝から何故か『おかまバー』
帰りたい。
ってか俺仕事だし? あ、記憶喪失に突入決定。
すみません、帰ります。帰らせて!

上司の趣味なんか、知りません、存じません!

誰かお助けを!




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