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狼御礼・拍手短編・番外編小説  (槙村・ヤマト)
鈴には内緒で!


「さぁ、里桜くん…、勉強を始めようか…」

疾風さんが、変だ。
いや、たまに変なときもあるけど


「は、疾風さん…」

俺は持っていたペンを床に落とす。

俺の名前は天音里桜。
それから今目の前にいるのが俺の恋人で学校の先生の小早川疾風さん。

いつも明るく時に口うるさいくらいの疾風さんなんだけど…、


「なに…してんの…」

俺は疾風さんの今の姿に唖然とする。

今の姿は、銀の眼鏡をかけて、しかも何処から持ってきたのかうちの制服を着ていた。

なんで制服なんか…
呆然とする俺に

「家庭教師プレイだ」

疾風さんはきっぱりと言い放つ。


「はぁ?」
「いいか、俺は今からお前の先輩。そんで勉強を教えにきた…と」
「はぁ…家庭教師…」
「いいから、机に向き直れ…」
「はぁ…」

仕方なく机に向かい、ノートを広げる。

家庭教師プレイだなんて…そんなのやりたいのか…。

楽しいものなのか…

悶々としながらも先生の言うことを聞いて勉強に打ち込む俺。


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