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狼御礼・拍手短編・番外編小説  (槙村・ヤマト)

センセイは、鈴が好きだったんじゃないの?とか、鈴が隼人さんとくっついてしまったから俺を代わりにしているんでしょう?とか、いつかは飽きてしまうでしょう?とか、いろいろ考えてしまう。


だって、俺、鈴と違って可愛くも素直でもない。
素直に甘えられないし、すぐ虚勢張って嘘つくし、センセイからも逃げてしまう。
それに、恋愛経験だってないから、センセイを楽しませることだって出来ない。

だから、

「センセイ…」

だから、少し、怖いんだ…。不安なんだ。
センセイが、俺に飽きてしまったら、なんて。

もし、俺じゃない誰かを選んでしまったら、なんて。

俺、素直じゃないからさ…。
自信もないし。
どうやって、センセイを繋ぎ止めたらいいかわからないから…。


「その言葉、誰にでも言っているの?」

ほら、また可愛くない言葉。
鈴だったら、ボクも好き!くらい言うだろうに…。
俺はこうやってすぐ疑ってしまう。


「信用ネェな…」
「だって…、」
「そうだな…、誰にでも言っているな…」
「…っ、」
「なんて、俺が言うと思うか…?お前だけだよ…里桜」

好きだぜ…、と、俺の後頭部に手をおき耳元で囁くセンセイ。
甘いセクシーな囁きに、かっと頬が染まる。

「里桜…」
そのまま、ちゅ、ちゅっと顔にキスを降らせるセンセイ。

「や…っ」

そろそろと手元は、妖しくシャツを弄っていた。

「里桜…、」
「…っ…、」
「里桜、ほら…」

つつ…、とシャツの腕から優しく胸を撫でられる。
軽いやわらかな、タッチ。
もどかしいその動きに、ん…と吐息が毀れ落ちる。


「ここ、好きか…?」
「し、知らない…!」
「素直じゃねェなぁ…、」

そういって、センセイは俺のシャツごと口に含み…

「んぁ…、」
俺の乳首を転がす。

くちゅくちゅ、と吸われ、白いシャツに唾液が染み込んでいく。
くるり、と、舌先で乳輪を舐められた瞬間、ピクリと身体が跳ねた。


「いや…、」
「なぁ、里桜、見ろよ…ここ、ほら…、」
「…っ、」
「たってる…、」

くす、と笑われ、シャツを含んでいた方の乳首をふにっと押された。
その刺激が切なくて、悶える。
唾液で濡れた其処は、乳首が透けて見えた。
センセイが言うとおり、そこはたっている。

濡れたシャツから覗く乳首は、厭らしく見える。
まるで…、

「エロい…誘ってんのか…?」
「な…センセイが…!」
「俺が、里桜をエロくしたって?」

そうだよ…センセイのせい…。
センセイがそこばっか触るから…。


センセイは、胸を触るのが好きらしい。
いつか、俺が胸だけでいけるように調教するだとか言っていた。
未だに、胸だけではいけないけど…。

だけど…、

「ん…や…、」

センセイのもくろみ通り、確実に身体は、胸だけでも感じるようになっている。
センセイが手を出す前は、俺、胸なんかじゃ感じなかったのに…。



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