鬼畜オオカミと蜂蜜ハニー(鈴編) ・禁 「ひやっ何!?」 鈴が驚いて顔を向ける。秘孔から細い紐が出ていた。その先に在るのは…。 「玩具。鈴にプレゼントだ。スイッチをいれるとね?」 ブブブと振動が鳴る。 「ああ、ダメ、動いてるっ」 隼人は鈴を仰向けにして、秘孔に指を挿入した。 「あ、あ、あっ」 「気持ちいい?」 「そんなにかき混ぜたら、また、あんっ」 隼人は固く張り詰めた陰茎を、玩具をいれたまま…。 「隼人さんっ、すごいっ」 「凄い、振動が私にも当たって、あぁ、持って行かれそうだっ」 パンパンと肌がぶつかる音と、鈴の可愛い鳴き声が隼人の鼓膜に心地良い。 「奥っ凄い、隼人さん僕変になっちゃっっ、あ、ひいいんっ」 「鈴、私の鈴」 何度も繰り返すキスに、鈴は何度も『イク』と泣き叫んでいた。 隼人の腕の中で目覚めた鈴は、壁掛時計を見て飛び起きた。 「…鈴?」 「あ、ごめんなさい、起こしちゃった」 「私は大丈夫だが、今日も学校?」 「ううん。今日は撮影」 云いながらベッドから出ると、隼人が着せてくれたのか、鈴はパジャマを着ていた。 「腰は大丈夫?」 「…云わないでよ」 真っ赤になりながら腰を摩る鈴の背後で、隼人はごめんと謝っていたけれど…。 きっと反省はしてないだろう。 「結局夕飯食べ損ねたから、母ちゃんの作ったやつ温め直すね?」 「あぁ。それは良いが撮影場所、送ろうか。仕事終わったら迎えに行くから」 「ありがとう、でも今日は上条さんが迎えに来るから大丈夫」 「…そうか」 鈴は隼人のおでこにキスをする。なんだか隼人が可愛く見えた。 「鈴の『お父さん』に妬いても仕方ないか」 「そうだよ?」 チュッと唇にキスをして、鈴はリビングへ向かった。 「……指名のあった場所に来たが。なんで君の住むマンションに鈴が?」 渾身の変装に鈴がビビっている。何故だ。髪は染めてグラサンを掛け、そこらのサラリーマン風…。と思ったのだが。 「…地上げ屋かと思いました上条さん」 小早川隼人に云われ、周りを見渡すと、通行人が眼を合わせないようにと、そそくさと逃げていく。上条と隼人、鈴の3人はマンションのエントランスに居た。 「良いと思ったんだがな。どうだこのスーツ。これで今度鈴の授業参観に…」 「「止めて下さい」」 2人にハモられていじけた。 「ささ、いじけてないで。鈴君車まで案内するからね」 後から来た秋元が鈴を促す。 「じゃ、よろしくお願いします」 「はい。任せて下さい」 隼人の声に、秋元が爽やかな笑顔で答えた。 「若先生、お客様です」 患者が一旦引いたのを確認したのか、受付の女性が診察室に顔を出した。 「?」 カルテを閉じて、午前中の最後の患者にお大事にと告げる。入れ替わりに山野井あずさが入って来た。 「…先輩」 「こんにちは」 淡い青紫色のワンピースを着たあずさが、はにかんだ様子で椅子に座る。 「若先生、私たちお昼行ってきますね!」 気を聞かせたつもりなのか、スタッフが3人、きゃいきゃい騒ぎながら行ってしまった。 「すみません騒がしくて」 「いえ。とても素敵な病院スタッフさん達ですね」 「処で、今日は?」 「…お話は…婚約の事です。形だけでもいいんです。父を少しの間安心させたいの」 「それは」 「解っています。鈴君、でしょう?」 「…」 「あなたの鈴君を見る眼は、他の方を見る眼と違うわ。まさかと思うけれど、私の勘違いなら良いの。薫さんの大事な息子さんなんですわよね?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |