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3

――ピピピピ

「ん…」

――ピピピ、ガチャ

聞き慣れた電子音が鳴り響き反射的に手を伸ばし音を止めた

重たい瞼を開き辺りを見渡せばそこは見慣れた自分の家だった


朝か…学校の支度しないと


……あれ?


まてまてまて!
俺なんで自分の家に居るの?
昨日は確か不審者に絡まれて救世主が現れてそれから…

それから?



「思い出せない、」


救世主が誰だったのかそして俺は何で普通に布団で寝てたのか

考えてみればみるほど余計に頭が渦を巻く


俺は何かに助けを求めたくなり傍にあった携帯に飛び付いた

画面を見ればメールが三通程あり内容を確めれば友達からの遊べるか?などのお誘いメールで他愛もないものだった



「誰だったんだ…、」



もしダチだったらメールか何かで報せてくる筈だ

でも期待ははずれた

じゃあ本当に誰だったんだ…


時計をチラリと見ればすでに7時数分を指していた、学校は8時半から…


「わあっ」


慌てて寝室から飛び出しシャワールームへとそのまま直行


簡単に済ませカバンに筆記用具を詰め込み家を飛び出した

考えるのは後からにしよう

俺はぼろアパートの鍵をかけ駅に走って向かい湿った髪を揺らした


その中俺は思っていた。もしかしたら昨日のあれは夢だったのかも知れない、と。



「ん?」



走っていた最中細い裏道に入り込み直ぐの時キラリと光る物体を見つけた

何かと思い近づいてみるとそれは


「どうして」


紛れもなく俺の大事にしてたシャーペンだった

俺は服の胸元にあるポケットによくシャーペンを刺していたからピョイとした時に落としたのだろうか



…あぁ。
違う、やっぱり夢なんかじゃなかった

だってここの道


昨日絡まれた道だ。




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あきゅろす。
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