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真っ白な空間に俺は立っていた
宛もなくフラフラと歩いていれば少し先に子供が二人話してた
近寄り声が聞こえる辺りで立ち止まる
『僕たっちゃんのダーリンになるー!』
あれは…俺?
『だったら僕は淳ちゃんのお婿になるー!』
『お婿?』
『そーお婿ー!』
その隣には…龍志、
『ふーん、よく解んないーけど、たっちゃんはそれでいいよ!』
『わあい!』
『たっちゃん大好きー!』
『僕もー!』
ああ
懐かしいな
暖かい日だまりみたいな空間が毎日あったあの時が
『は?バッカじゃねぇ。ウゼーんだよ!何が幼なじみだ!』
『近寄んなよ、話しかけんな』
『テメーなんて』
大嫌いだ
今に
戻りたくない、
戻りたくないよ、
なあ…龍志
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