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マフィアの休日
秘密(初代)
コンコン


「??」
「ボス…」
ドアをたたいても呼びかけても返事はない。


「失礼いたします」
部屋に入ると、私の目当ての人はいた。




スゥ―。スゥ―。
立派な机に天井までとどくほど重ねられた書類の山に器用に書類を潰さぬようわ
ずかな隙間に美しいきれいな金髪が倒れていた。


「憎たらしいくらい華麗な髪よね」
彼の綺麗な金髪を見て呟く。

「天下の家康様もこんなかわいい寝顔なのよね」
ほっぺをつねってみる。


「フゥ」


偉大なるボンゴレのボスなんて、いわれてマフィア達に尊敬されている彼
沢田家康

そんな彼の彼女が私。


偉大な彼に告白されたときは、ただただ嬉しかった。
だけど、ろくにデートすらしたこともない。

時々、彼は本当に私を思ってくれてるか不安になるんだ。

しかも、明日はつき合って5年目。節目なのに仕事に追われ何も出来ずに終わり
そう…



ボスだから…

創立したばっかだから…

仕方ない。そう、割り切っていたはずなのに…ふと考えてしまうと不安にかられ
るんだよね



「春璃」
小さな声が私を呼んだ

「えっ…」

疲れているだろうという私なりの配慮で、出来るだけ小さな音であなたを起こさ
ないように、部屋を出ようとしたら私を呼んだ。




小さな声の主は相変わらず眠っている。


しかし、よく見ると彼の手にはレストランのチケットと小さな箱があった。


こっそり開けてみると、そこには綺麗な飾りのついた純和風の髪飾りがあった。


それと、綺麗和紙に日本語で
「いつも、ありがとう。」

純日本人のわたしと違い日本文化と縁もゆかりもないはずの家康の文字はつたな
かった。


だけど、不安な私を安心させた。



「ありがとう、家康。レストラン楽しみにしてるね」

私は彼の綺麗な金髪をわけて額にそっとキスをした。





「パタン」
小さな音をたててドアが閉まったのを確認してから、家康は起きあがる。


「春璃…///」
赤面して再び机に倒れ込む。



普段、クールであまり感情的ではない彼女がそんなに心細い思いをしていたなん
て…


頼りない自分に腹が立つ一方で、彼女の大胆な行動に赤面する…



「春璃、俺頑張るから」
誰もいない部屋で1人で呟いた。





「ばーか。何もいわなくても働けや!!…でも、レストラン楽しみにしてるね」
春璃は呟いて歩き出した。






■□■□


あとがき



すいませんでしたぁぁ!!
初代のイメージ壊しちゃって(@_@)


一応、ツンデレ系ヒロインとヘタレ気味初代がイメージです


春璃様来てくれてありがとう&読んでくれてありがとう( ´∀`)



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