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マフィアの休日
扉を閉じた瞬間(山本)











































×連載ヒロイン(Ifの話)






※注意
第三者の春璃の部下視点で付き合ってる前提

大丈夫な方はお付き合いいただけると嬉しいです。




















俺の仕える方は大変美しい方だ。

水のような透き通った碧髪に真っすぐ澄んだ白銀の瞳の美しきボンゴレ守護者春璃・岸。俗に闇猫と呼ばれて恐れられている方




しかし実像とは大きく違う。慈しみ深く部下を信頼なさる御方だ。愛してなかったファミリーが滅び路頭に迷っていた俺を拾ってくれた恩人だ。






「行くとこないならうちに来ませんか?のたれ死ぬには惜しい才能を持っている」






最初こそ疑っていたが、彼女の人の長所を見抜く才能はずば抜けていたらしく俺は彼女の参謀役として以前を遥かに凌ぐスピード出世で今では春璃様の腹心である「桜花」の零乃様と並び立つと言われるほどになり彼女とも部下から友人に格上げされた気がする

「春璃様…」

「いい加減様付けは嫌よ。友達でしょ?」
悪戯っぽく微笑んだ彼女を見て初めて胸が締め付けられた







「あー春璃に惚れたんだ♪」

ことの一部始終を見ていた諒太郎が俺に声をかけてきたのは二日の後であった。彼は俺がここに来てから色々教えてくれた大切な先輩であり、年が近いことから一番仲が良い親友でもあった。


「惚れたのかぁ」

「じゃないの?あの時顔真っ赤だったよ」

「まじかー///」

「でもよ」

「??」

「…あんま…なんでもねぇ!!!」

シリアスな雰囲気を出したのにそれを引っ繰り返され唖然とする俺を余所に彼は駈けていき結局、聞き出せじまいだった。














■□■□


「リサーナ、ルイス、ヴェリエルの三名が今日、病院で良きを引き取ったと…」いくら巨大勢力ボンゴレといっても大きな抗争があれば多かれ少なかれ死人は出る。それは彼女の部下も例外ではなく割と長くいた部下の死にやさしい彼女は顔を曇らせた


「春璃…あなたのせいでは…「ごめん…情けないわね指揮官が。さて、しっかり報復してやろうじゃないの!!」はい。」
一瞬くらい顔をしたがすぐに明るい笑顔をに戻った彼女を見て安心した俺は仕事に戻ろうとする。







春璃はあれで大丈夫だろう。










あれ?
いつも仕事用に持ち歩いてるケータイが見当たらないことに気付く。


春璃の部屋か?

先程までいた彼女の部屋が思い浮かび踵をかえして向かった。












「大丈夫か?」

「何が?」
部屋のノブに手を掛けたとき扉の隙間から漏れてきた声に手を引っ込めた


春璃と山本さん?


それは部屋の主人春璃と彼女と仲の良い山本さんの声だった。
聞くつもりはなかったが漏れてくる声が耳に入ってきた


「お前、部下の前だからって強がるのは良いけど二人の時くらい力抜け」普段から優しい方だがいつもにも増して男らしく優しい声だしかし驚いたのは次の瞬間だった



「…武ぃ…アリガト」
初めて聞いた春璃の涙声に俺はすべてを悟る諒太郎の言葉の続きも







大好きな人の心を容易く開かせた彼に俺は負けた。



俺は締め付けられる胸を手で押さえながらその場を後にした



















懺悔会


なんかね…第三者視点で悲恋をやってみたくてやったのは良いけど…名前を呼ばれないようにするのにえらい苦労しましたよ…


気に入ってもらえたら幸いです



BGMにチェリーブロッサム聞きながら




(c)Xanadu


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