マフィアの休日
貴方はとても強い人(γ)
そう、私は何もわかってはいなかった。
「待って!!!!γ!!!!」
ジッジョネロファミリーの荘厳な屋敷に女幹部春璃の声が響く
「るっせぇ!!!!春璃!!!」γ―。後にミルフィオーレの六弔花として名を馳せることになる電光のγはイライラしながら彼の愛するジッジョネロファミリーの屋敷を歩いていた。普段なら恋人の彼らの刺々したやりとりを面白そうに眺める仲間達がいるが、今日は閑散としていた。というのも、ファミリーのボスで大空のアルコバレーノであるアリアが亡くなったからであった。
たいがいの事はアリアが残した遺言をもとにして行われ、誰一人異存はなかったが誰もが目を疑うようなことが一つあった。
それは、
『娘、ユニにボスの座の継承』
γや春璃などアリアに近しい幹部ですら存在の知らなかった娘をボスの座に座らせる…それは仲間をファミリーを第一に思うγにとってはいくらアリアの言葉であってもとうてい信じられるものではなかった。
「ちっ…」
階段を物凄い足音をたてながら登って行けば春璃がγの腕をつかむ
「やめて、γ!!ユニ様はすばらしい人よ。いったん落ちつ…キャァ!!」
無言で腕を振りほどけば春璃はバランスを崩して階段に落ちそうになる
「…そんなに会いたいなら会えば良い。」
「幻騎士!?」
春璃を支えたのは二人に並ぶ幹部の幻騎士であった
「そいつは…何処にいる?」
「ボスの寝室だ。」
「幻騎士?!」
ボスの寝室に向かおうとするγを春璃は止めようとするも幻騎士に制させる
「姫に任せよう…」
カチャ
扉が静かに開いた
γがボスの寝室に消えてからしばらく後にγが現れた。
「γ…」
「俺、ユニ様を信じるわ」
「うん…でもγ」
春璃は慈しみのこもった瞳を向ける
「どうした?」
静かに手を彼の頬に重ねる春璃を嬉しく感じながらも首を傾げる
「もぅ、泣いていいよ。」
「え…?」
春璃の言葉にγの瞳からは張り詰めた糸が切れたように涙がこぼれてくる
「ボスが死んでそれを受け入れたくなかったんでしょ。だからユニ様に当たったでも、ユニ様はアリアの子よ大丈夫だから…これからはあたし達であの方を守りましょう。だから…もう気を張らないで」
γより身長の低い春璃であったが抱き締める
「うっ…くっ…」
春璃の肩までかかる亜麻色の髪に顔を埋めて静かに嗚咽する
貴方は強い人。
でもね、時々胸を貸すからその時は泣いたって良いんだよ。
■懺悔
アリアが亡くなったときγは泣いてないなーとか思い書いた代物です…
(;´∩`)すいません
訳わからない…
BGMに柴崎コウききながら
(c)Xanadu
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