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マフィアの休日
「さよなら」(悲恋・+10)
闇の世界では、百年以上最大勢力を誇り、一介の殺し屋達や中・小マフィア達は名前を聞くだけでおそれられる「ボンゴレ」





そんな、ボンゴレの本部はイタリア北部の街から少し離れた山奥に存在していた。雄大な山々に美しい自然に囲まれた屋敷は飾り気はないが、悠然な雰囲気が滲み出ていた。












「おはよう、春璃」



悠然な屋敷の一番光が差し込む場所に構えられた一室にボンゴレの現在のトップである、十代目=沢田綱吉が穏やかな顔をしながら部屋に入ってきた。

部屋の中央には大きなベットがおかれていて、美しい黒髪を後で括った女がいた。













「おはよう。いいの仕事は?皆に迷惑掛けちゃ駄目よ。あなたはボスなんだから。」

女は優しく綱吉を諭す。
彼女の正体は昔からボンゴレに仕えていた部下の一人で、綱吉の婚約者であった。

















「ああ、大丈夫だ。あいつらに任せてきたからな。」
綱吉は彼の学生時代の友人が見れば驚くような、男性らしい優しくて強い笑みを彼女に返す









「もぅ、あなたも無理しちゃだめよ」
優しい笑顔を浮かべる彼女であったが、彼女は不治の病に犯されていた。









「元気そうで良かった。」
綱吉は安心した表情をする










「ふぅ。」
1つため息をすると、彼女は自身の細い腕で思いっきり綱吉を抱きしめた。


「あたしは、元気よ」






「ああ・・・」
気丈な彼女に対して綱吉はあまり元気がない。
彼は、一番大切なものを何時失うか分からない。そんな恐怖に打ち震えていた。






「ごめんちょっとトイレ」
彼女がそういって席を立とうとする瞬間に突然倒れる




「春璃!!!!!」
慌てて駆け寄る綱吉を春璃は静止する





「大丈夫、立ちくらみだよ…ちょっと動いてくるから待ってて…ここでだよ」



「?ああ。」



「うん」
綱吉が不自然な彼女の言葉に首をひねりつつ、頷くと
春璃は満足そうな顔をして出て行った。










































「…遅いな。」
それから10分ほどたったが、彼女は帰ってこようとしなかった。

ボンゴレの屋敷をすべて散歩するなら当然、30分以上かかるが、彼女の体力上10分くらいで軽く回る事しか出来なかった。





「十代目!!!!!!!!!!!!!!」
彼女を捜しにいこうかと立ち上がった瞬間に、大きな瞳に涙をためたランボが現れた。







「どうした?」



「!!!!!!」
言葉にする事が出来ないランボにコップに入ったお茶を促し彼は一気に飲むと彼は再び大きな眼に涙をためて、つげた。















「春璃姉さんが死にました。」























「は・・・今なんて」
















「事実です。姉さんは、いつもの散歩コースから外れて守護者達全員とおしゃべりして小さな袋を各自に渡してこの部屋に戻る途中に…」


「嘘だろ。さっきだって…此処で笑って…」
綱吉の声に涙が混じる





「…俺にも、大事にしてた最強の匣兵器を…」
そう言って、小さな袋から彼女の髪と同じ漆黒の匣を出す。もはやランボすら声に涙が混じりぐちゃぐちゃだった。




「うそだ。」










「姉さん、これに…みんな宛てにメッセージこめたって渡してて・・・これ、ボスの分だって」小さなDVDを渡す



「…ありがとう。」



「それから、ボスに伝言です。姉さんから伝言があります。」







































































「あなたの妻になれて幸せでした。でも、結婚式できなくてごめんね」













「バカ野郎。」








彼女は明るい笑顔と優しい心を持って



天に帰った。







彼女は永遠にボンゴレファミリーを照らす光となるだろう

            


















































あとがき


綱さん悲恋です
物悲しいのにも挑戦してみました。
どうなんでしょう??




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あきゅろす。
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