天使の力 ヴァリアー編E 「ランボが?!」 「フゥ太たちも!!」 「!!!」 春璃と零乃はスクアーロの言葉からランボがレヴィに狙われてると知り急いで仲間を掻き集めたのだった 「そういうわけです」 わけを話して綱の修業場にむかうも時は既に遅くランボたちは帰宅したらしく全員で帰りそうなルートをディーノ達と分担しリング保持者で疾走していた 「!!」 「!!」 「!!」 リボーン、春璃、零乃が微弱な音を感知したらしく目を見張る 「いたっ!!」 山本も聞こえたらしく叫び全員はスピードをあげた ■□■□ 「ぴぎゃあ!!」 「うわぁ」 フゥ太とランボは見えない敵からの攻撃をイーピンの手によりなんとかかわしている 「チッ」 痺れを切らしたらしい敵さんはスピードを格段にあげてランボを狙うがイーピンは間に合わない 「「ランボ!!」」 二人はもうダメかとあきらめかけた瞬間 ガキィィィン!!!!!!!! 「?!」 「ッ!!」 何者かが彼らの斬撃をきれいに受けとめる 「この子たちに手を出すな」死ぬ気の綱のグローブがしっかりつかんでいた 「貴様等裏切ったのは事実か…」部下と思しき二人の男を零乃と山本がねじ伏せ髭面で大柄な男の武器を春璃の愛用の紅花が叩き落としていた 「えぇ…ねぇ」 春璃が答えて零乃も頷けば男は盛大に舌打ちをし距離をおく。すると人があらわれる 「…チッ」 「春璃が…ねぇ…」 「あら、いい男ぞろい♪」 「ウシシ…」 「…ヴぉぉい」 「……」 年齢、容姿、格好すべてばらばらだが黒いコートできめた6人の人間にみな言われなくてもわかった 「ヴァリアー…」 綱のつぶやきに全員が武器を持ちなおす 「う゛ぉぉい三日前に俺にこてんぱんにされたのにまだやられたりねーよーだな」口を開いたスクアーロ 「ウシシ…先輩にやられてるよ〜じゃうちのボスや俺にはかなわねーな」 「なっ!!三日前とはちげーんだよ!!!!」 「タコヘッドの言うとおりだぞ」獄寺と了平が反論するが受け流される 「…キャハハハ♪ねー鮫ちゃん♪とりあえずさーこいつら殺してリングとればいいんでしょ♪♪やっちゃおうよ♪♪♪♪♪♪」ずっと黙っていた帽子を目深にかぶった女の言葉にヴァリアーの面々がうなずくと武器を構える 「フン…君たちが素直にリングを渡さないからいけないんだよリボーン。」 「こいつらをなめるなよバイパー」 「その名で呼ぶな」 「どのみち…やらせないから」全員の前に春璃が静かにたたずむ 「ウシシ先輩の部下よりはるかに優秀だもんね桜歌はさ」金髪に冠を乗せた少年が笑えばレヴィと呼ばれた男は憤慨する 「雷神衆を舐めるなよ。ゆけっ」彼は横に控えているはずだった部下に声をかけるが返ってきたのは… 「残念♪」 「あらあんな下衆弱すぎよ」「いい肩慣らしにはなったかなー」 春璃の周りからする諒太郎、蓮太、紗良が現れ雷神衆はみな倒れ付す 「ッ!!!!」 「春璃に手ぇ出すならお前等をぶっ殺す」 今にも飛び掛からん勢いで全力で殺気を放つ諒太郎達にツナ達はたじろぐ 「フン…」 ヴァリアーサイドも武器を構えなおした…その時 「やめろっ!!お前等」 よく通る声がする 「親方様?!」 バジルが声を上げるのも無理もない。現れたのは若獅子こと沢田家光だった。 「なぁーにぃ〜邪魔すんのおぉ?」帽子女がケラケラ笑いながら武器を向ければ家光がにやりと笑う 「9代目から勅令だ“沢田綱吉ファミリーVSヴァリアーボンゴレ10代目継承バトル”を開催する」 全員が目を見張る 「審判は「「私たちが仕切らせていただきます」」」 突如として目をマスクで覆った女が二人現れる 「チェルベッロ機関と呼んでください。今回、守護者の総当たり戦を行い勝ちの多いほうが勝利とします」 「9代目の意志だ。異存はねーな」家光の言葉に全員は頷き一週間後からヴァリアー戦はスタートすることになった ■□■□ 「聞かないの?」 ヴァリアーが消えたことにより流れ解散となったため春璃はいつもの三人と歩いていた 「ヴァリアーとの関係とか過去とかさ〜いろいろ話してないよ」笑って首を傾げる春璃の頭を山本は楽しそうに撫でた 「話さなくてもいいよ…春璃にとって大切な人であることと戦いたくない…それくらいならわかってるから」な?と二人に振り替えればうんっ。と返される 「じゃあ、あたしの独り言ってことで…」春璃は小さく息をすったそして… 「あたしね…彼らに命を救ってもらったのに裏切ったの世界一の仲間を…」 3人は息を呑んだ ■□■□ “春璃”というキャラクターは世渡り上手なんです。こういう連載は過去がブラックでだんだん優しくなるヒロインってのは比較的多いんです。だからこそ違った子を作りたいと思って思い至ったのが“ニコニコしてるが心の奥を見せない”という子 その子の過去や自分達の知らない姿を見たときにツナたちは何を思い何と言うかを描きたいな…と思ってます [*indietro] [戻る] |