天使の力
ライフカード(+10)
天使の力+10
(ネタバレ有り)
山本は任務で浴びた血を洗い流してから執務室に入った
任務から帰りだったがそこには愛しい人の姿そして春璃の右腕であり流氷で名の通る岸孝夜であったしかし何か変…って
あっ…
思わず小さくつぶやくと
親友は山本の姿を認め苦笑いを浮かべ肩を叩いて出ていった
“山本の席”に座りずっと後ろを向いてる春璃
「春璃…」
反応無。感覚の鋭さから考えて…無視…なんかしたかと考えながら山本は手元のライフカードを見つめる
馬鹿話、抱き締める、普通に話し掛ける
抱き締める―は、本気で怒ってた場合に殺されかけかねないから捨てて
「春璃〜この前のパーティー楽しかったなぁ〜…!!」
ピクッ
ほんの一瞬肩が震えた
あれ?この前のパーティーのことなのか…?
ない知恵絞って以前ボンゴレ主催で行われたパーティー内のことを思い出すが思い出せたのは彼女に憧れているという女性たちに囲まれてるのを見て女にも嫉妬するのかと笑われたこととしつこい女に付きまとわられてあまり彼女といられなかったことくらいだ。
降参、再び考える、ヒント再びカードを見ればライフカードにはろくなものは残ってなくて山本は一向に口を開かずそっぽむいた彼女に情けなく笑って両手をあげた
「春璃悪い…嫌な男もいさせたのに俺、わかんないわ」すると椅子が回転し白銀色のキリッとした瞳を潤ませて彼女は言った
「ごめん…忘れて…この前のパーティーであなた…ずっと一人の女といたから卑しく嫉妬してただけ」顔を真っ赤に染めながらそういう彼女に山本はクスリと笑う
「嫌いになった?」
きれいな眉をはの字にまげて問う彼女に愛おしささえ込み上げてきて衝動がままに抱き締めて笑った
「全然、俺なんて春璃を囲んでた女の子に嫉妬してたから」
「クス…武」気持ち良さそうに山本の胸に顔を埋めながら春璃は彼の耳に小さくささやいた
「Ti amo」
「反則だろそれ」
笑って山本はさらに強く春璃を抱き締めた
■□■□
ライフカード…一時オダギリジョーがやってた某CMみたいなのを書こうと思ったのですが…ゲロ甘を入れたら存在感が薄くなりました(´Д`)
よく来てくれるミサキさんの意見をもらって書いてみた番外編…もっと増やそうかな?(本編書けっ(-ω-)
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