天使の力
連係
カラン♪
乾いた鈴の音を聞きながら春璃は扉をくぐり外に出た
放課後、春璃は京子と花にハルを交えて3人にお気に入りのケーキ屋に連れてきてもらいガールズトークを繰り広げていた。
時間が時間になりお開きになり春璃宅に行くのは次回に持ち越しになった
「楽しかったですー」
「うん。」
「っ…」
店を出れば道の先にはツナたち3人の姿。春璃は一瞬声をかけようとするも声をかけない
「行ってきたら?」
それに気付いたのは花だった春璃を促せばありがとうと言って春璃は駆けていく
「不思議だね」
「えっ?」
「春璃…あいつらといるとなんか違和感ない」
「確かにね」
隣にいる京子、ハルも前を静かに見つめている。ケラケラ笑いながら曲がり角を曲がる4人を静かに見送った。
「はひっ!?」
「ハルちゃん?」
「今…なんか被りました金髪の人??」
「「????」」
■□■□
「ごめんなさい巻き込んで」曲がり角…もといいハルたちから少し離れた路地裏に4人は背中合わせに立っていた
「ま、気にすんな♪」
バットが試せると山本は実に楽しそう
「なんでこうなるの?!」
嘆く綱
「すいません俺関係もいます」実に申し訳なさそうな隼人
そして、頃合いよく現れすぎる家庭教師も現れる
「ま、しっかりやれよ」
「またおまえかぁぁ!!!!」
そう、彼らはリボーンの策略によって暗殺者に囲まれていた。
「しっかし情けねーな春璃がいなきゃ仲良くおだぶつだったじゃねーかぁ」春璃がツナたちに駆け寄ったのは暗殺者の存在を感じ取ったからであった。
「かかれー!!!」
いつぞやの合戦の開始みたいなおたけびを上げて突進する男たちにリボーンは一瞬早く額に弾を打ち込む
「リ・ボーン!!!!死ぬ気であいつらを倒す!!!!!」
こちらも勇ましい咆哮を上げて敵を投げ倒す綱に3人も続く
「果てろォ!!!!」
ドゴーン!!!!!!!!!!
凄まじい爆音と共に愛用のボムで敵を吹っ飛ばす獄寺
「よっと」
ケースから取り出した山本のバットもといい刀で敵をきれいに薙ぎ倒す
「はっ」
独特な装飾をされた扇を使い圧倒的な早さや力で薙ぎ倒すのは春璃である
順調に敵の屍の山を築いてく四人であったが
「キャー!!!」
叫び声があがり振り返ればたまたま通りかかった若い女性に男がナイフを振り上げていた
「逃げてー!!!!!」
春璃は離れた場所にいた所為で間に合わないと即座に判断し力のかぎり叫ぶ
「「…ッ!!!」」
獄寺も山本も助けにむかうがどう見ても半歩出遅れている
「しねぇ!!」「キャァァァ!!!!」男が振り上げた斧に駄目だと思った瞬間
ガシッ
「なっ!」「ひっ」
「死ぬ気で助ける!!!!」
綱が回り込んで男を倒したのであった。男は驚きながら倒れ付した。
「流石です10代目!!!」
「やったな!」
獄寺と山本が喜ぶ横で春璃は小さく笑う
「(…ボスとしての心◎)」
■□■□
ー何あれ…
ー名の知れた極悪犯まで…
ー誰が?
ーヒーローみたい
町の一角が騒ぎになっていたらしく京子は帰宅途中普段は通らない薄暗い道の人垣に近づいていって見れば人がたくさん倒れていた
「なにこれ?!」
思わず仰天すれば隣のおばちゃんが話し掛けてきた
「なんかねー近所のヤクザとかをまとめて倒した人がいるみたいよ」恐いわねーとおばちゃんが去っていくのを見送ってから京子は改めて人垣の先を見つめた
「(あれ?これどっかで見たような?)」
□■□■
「あー大丈夫みたい」
騒ぎになっている場所から少し離れたファミレスに4人はいた
様子を見に行っていた春璃がそう告げれば3人は安堵する。無理もない、綱は死ぬ気になり露出狂扱いを何度か受けている。
「しかし…あれだけの数相手に頑張ったじゃない」擦り傷いっぱいだがぴんぴんしながらおやつを頬張る3人に春璃は笑う
「あれぐらい軽い軽い!かえって10代目のお手を患わせて申し訳ないくらいっす」そう言って謝る獄寺に綱は俺はもう懲り懲りと半べそだ
「まぁ、楽しかったぜマフィアごっこ♪」
山本の言葉に3人は遠い目をしたのは言うまでもない
「あ、そういえば京子ちゃんがね“海行かない?”だって」行く?と問えば綱は行くと答え残る二人も答えはもちろん行く。その答えに春璃は満足気に
「来週の週末だって」
と言って笑った
■□■□
園崎家の拷問部屋から中継です
慧斗です…はい、多分。
更新遅れてすいません(´;ω;`)スランプ&ハードで死んでました…
GWだから更新頑張ろう…
次回は海…の前に…??
(注※あてにならないことが多し
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