天使の力
ヴァリアー編C
並森神社の丘に諒太郎、紗良、蓮太の姿があった。
「へー以外と単純なんだなー」蓮太がいじるPCを興味ぶかげにながめる諒太郎
「そうね。ところで春璃を零乃と二人だけで平気なの?」紗良は姿がない春璃を心配している。
「あ、紗良知らなかったっけ?あの二人ヴァリアーでも一目おかれてんだよボスに」
「!!」
「まー町中だしドンパチはそんなにしないだろうから平気だろ何よりうちのボスにかなう奴いねーだろ」
「そうね。桜花のボスだもん沢田綱吉…負けたら承知しないわよ!!!」
諒太郎の言葉で落ち着いたと思ったらジェラシーを燃やしてる紗良に二人は苦笑した。
■□■□
「え??」
綱は大きな瞳を大きく見開いた
ここは町の裏手にある森。崖やら川やら実にサバイバルなこの場所で綱の修業は行われていた。
死ぬ気の長時間意地を目的に死ぬ気で長時間スパルタを受けぬき一息休憩を入れていたとこであった。
「いったろ春璃の修行はない。代わりにあいつにはお前等の修行する時間を稼ぐためヴァリアーの来訪を遅れさせるため桜花を呼んで動いていると」
リボーンは綱に問われたので春璃や他の面子の修行について話をしていた
「で…でもそれって!!!「危険で御座るか?」」
ずっと黙っていたバジルが小さく言った
「春璃に動いてもらわなきゃおまえ等はあのまんまやってたら一人残らず死んでたぞ」
ありのままを伝えるリボーンの言葉に綱は唇を噛む
「信じましょう春璃殿を」バジルの言葉に綱も頷いた
■□■□
とある港町の高級ホテルのデラックススイートルーム
ごくっごくっごくっ
部屋の中央にある超高級なソファーに踏ん反り返り浴びるように超高級ワインを喉をならして飲む男が一人。
「すっ…スクアーロさんの…飲み過ぎですよ!!」
「そっ…そーっすいくら春璃さ…」バリーン!!!!
部下らしき男たちがスペルビ・スクアーロを止めようとするも彼は荒れる一方
「おい!!」
スクアーロの下について長い男たちの部下は彼等を急いで引っ込めてドンマイと励ます
「なっ…なんであんなに荒れてるんですかあの人?!」
「あーまーそもそもあの方が暴れてるのは春璃様の話しじゃねーよ…」肩をすくめて彼は笑いながら言った
「ま、言えねーよなフィニーレ様と犬猿の仲とは」
「そうなんですか?」
「フィニーレ様は素敵な方ですよ!!」
口々にフィニーレを讃美する男たちに苦笑する
すると突然別の男が転がり込んでくる
「ダリアさんっ!!!!」
「侵入者?」
ダリアと呼ばれた男は即座に真面目な顔をする
「はい。えらい強い青髪のガキと黒髪女っす」
「……」
「「ダリアさん?」」
先程話していた男たちの顔に不安が見え隠れする
「おまえらちょっと待ってな」
猛ダッシュする彼を男たちは彼の忠告を聞かずに素直に追っかけた
■□■□
“顔馴染み”はみんな呆れたようにでもどこか嬉しそうに春璃と零乃に道を譲った
しかし下っぱとかは原則どおり襲い掛かってくる。顔馴染みは全治一ヵ月迄でーとか言うので2人は三週間ほどの傷を与える
「意外と弱いのねヴァリアーの守備」
「まぁ、警護対象がスクアーロじゃあ“警護”なんてねぇ?」春璃がスクアーロのいる最上階まで上る途中零乃につぶやくので零乃も笑う
ピン
軽い音ともに扉が開くと見知った顔がいた。
■□■□
「「ダリア」」
声を揃えて彼の名を呼んだのはまぎれもなく自分の大切な人たちだった。
「桜歌のお…お二人がヴァリアーのか…関係者だったなんて!!」
先程までびびり倒していた部下たちだったが春璃、零乃を通せばさらにビビる
無理もない。
あの状態のスクアーロの目の前にああなった“原因”が現れるのだ。いったい何が起こるかわかったもんじゃない
おまけに2人がヴァリアーに縁がある人物でさらにはダリアの元上司と彼らには十分すぎる衝撃だったらしい
「あーま、おまえ等戻ってていいよ」
頭を掻きながら実に面倒くさそうにダリアが言えば3人は蜘蛛の子を散らすように消える
「私ってそんなに怖い?」
春璃が年相応のしゅんとした顔をすればダリアは笑い転げる
「さっき殺気むんむんで現れた人が言いますか〜そのセリフ」
「ごもっとも」
零乃も加わりさらに春璃は落ち込む
「…でも、俺は春璃あなたのこと尊敬してますし感謝してますよ」ダリアがそう言えば春璃はふと瞳を細める
「…」
「しけちまってすいません。開けますよ」
全体的に豪勢なフロアだがさらに抜きんでて豪勢な扉を指差され春璃と零乃は頷きあって扉をくぐった
■■■■
ぷぎゃあ(-ω-)
少し間があったのでね…うまくつながったが心配な慧斗です
次回は鮫の人の対面とかみんなの葛藤…かなかな!!!
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