天使の力
友人
「大丈夫?春璃ちゃん?」
「岸って貧血持ちだったんだ〜」
入ってきたのは笹川京子と黒川花。心配そうにする彼女達を見て春璃はシャマルを見るが気を効かせたつもりらしくすでに姿を消していた。
「(普通の子苦手なんだよ……)」
綱が聞いたら怒りそうな台詞を呟きながらあいまいに笑んだ。
「まったく。本音を隠すのが上手ね?」
数回言葉を交わした後、京子はツナたちに一応元気と伝えといてほしいという春璃の希望を叶えるために彼らを探しに行くと花は春璃の瞳を真っすぐ見据えてそういった。
「え?」
「悪いけど、カンは良いのよあたし。あんたが沢田たち以外に興味を一切持ってないことくらい見ればわかるわ」少し驚いた顔をするも春璃はツナ達にも見せたことのない妖艶な笑みを浮かべる
「何を根拠に?」
「沢田たちと笑ってるときの顔が違うのと…“女のカン”?」花も返すように妖艶な笑みを浮かべ保健室の空気が冷たくなる
「…(ああ。この子)」
「…(うん。この子)」
「「(面白い)」」
しばらく睨み合ったのちどちらともなく大声を上げて笑った
「「ねぇ、あなたと仲良くなってみたくなったの友達になって??」」2人でまた笑ってそこからはお互い様々なことを話した。
「まじ?!Seraのデザイナーなの?!」
花が自分の家族の話をしてくれたので春璃もお返しにと桜歌で“表”の会社としてやってるSeraという人気のアクセサリー専門ブランドの話をすれば花は目を輝かせた。
「安くて可愛いから超人気よ!!あたしもいくつかもってるよー」
「(デザイナー兼社長だけどね…まぁいっか。)うんとね…これとか作ったよ」
首から下げてるネックレスを見せれば実に女の子らしい顔をする
「いいわね、デザイナー仲間とかいるの?」
「そうねぇ…」
ケータイを漁ろうとするとチャイムが鳴る
「やっば!!春璃どうする?」気遣ってくれる花に笑顔で大丈夫。と春璃は笑う
「転校生がこれ以上休んだらまずいでしょ」
2人は笑って駆け出した
■□■□
キーンコーンカーンコーン
「黒川と仲良くなったのな」「へ?」
クラスに戻りツナ達に心配を掛けたと言って席に戻れば山本が話掛けてきた。
「なんで?」
「カン?」
「ふふ…いいカンしてるね」
「まーな」
笑う山本に春璃は淡く笑う
「ここはいい人ばかりだね」
「おう?」
何かを感じたのか不思議そうな山本に春璃は何事もなかったかのように笑う
「あ、今日ね女の子たちうちに招いて遊ぶの」
「そっか」
■□■□
バカに広い緑で統一された部屋の中央に女が一人
「春璃…あなたは幸せになるのですよ…」
指を組み首に掛かる十字架を女は静かに握り締めた。
■□■□
「…………なんだこれは」
金の瞳を釣り上げる孝夜
「 」
「ふざけるな!!」
ぴしゃりと今にも飛びかからん勢いで返せば相手もひるむ
「 !!」
互いに睨み合うと各々武器を手に地を蹴った
懺悔
■□■□
どうも。慧斗と申します。今回は長くなりそうなんで中途半端ですがプツンしました(^o^;
緑で統一された部屋の女は今後キーマンとなる人です
気長に暇潰しにでも天使の力読んでもらえたら嬉しいです
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