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天使の力
古傷



「あー昨日仕事早めに切り上げればよかった」
春璃は学校に向かいながら小さく漏らす


というのも、
山本の修行をする。
と、突然リボーンに昨日の帰りに告げられ明日の学校開く前にやる。
7時に校庭集合遅れたら…命の保障はきっとないだろう



「ぅー」
桜花としての雑務は並森に来てから出来ていなかったのでそれなりに量はあるが数日前に見た零乃と孝夜の疲れた顔を思い出せば寝るという選択肢にはなかなか至れなかった。



「おはようございます」
「おはよー」
「おっす」
「おっせーぞ春璃!!」学校につくとすでに皆集合していて朝練してる山本はまだしも獄寺もえらい元気だった。


「元気ね」
苦笑いすれば綱もうなずく

「春璃くる前から登校して“山本のバット”を使って銃弾まで切ってたんだよ」

「まずどこから突っ込むべきですかね?」
春璃の言いたいことを理解したのか綱が口を開く


「山本のバットはあれ。時速150`以上で振ると真剣に変わるんだって…」
少し離れた場所ではリボーンが山本に向けて銃を放ち山本が片っ端から切り伏せている


「成る程…ふぁぁあ」
欠伸をすれば綱が少し驚いた顔で春璃を見た。


「よ…よく見たら隈があるよ春璃保健室で寝て来なよ!!」普段なら大丈夫ですよ。と笑えたのに最近疲れがかなりたまっていたらしく素直に綱に礼を言い保健室に向かった






ズキン



ズキン


「(あれ…な…ん…で…)」
保健室に向かっていると突如として激しい痛みに襲われる



「(あの…傷かっ…)」
幾重にもある古傷のうちひときはデカく深い傷がジクジク痛むのを感じながら意識を手放した。











■□■□





「うっ…」
「よっ。久しぶり」
春璃が目を開ければよく知った人物が座っていた


「シャマル…」
「また“あの”発作か…」
「うん…なんかね久々なんで」体を起こせば痛みは引いたらしい念入りに体を触っていればシャマルがしかめっ面をする



「お前傷増えたな。薬飲ますついでに診といた。」

「あ、ありがとう。」

「あー安心しろ古傷はお前を拾ったかわいこちゃん達にゃみせてねーし」

「武たちにもでしょ?」
クスリと春璃が笑う
「隼人に見せたら洒落にならん…。」

「まぁねぇ〜“いくら美人でもお前を襲うくらいならあん時の王妃をかっ攫うわ”だっけ?」春璃は実に楽しそうだ

「まぁな、考えてみろよいくら“愛した女”にそっくりでもキャッバローネに桜歌にボンゴレの連中にジッジョネロにアルコバレーノだろ〜」
保健医用の椅子に座り大袈裟に肩をすくめる彼に春璃も笑う



「しっかしまぁ、いいとこに来たじゃねえか。」

「えぇ」
春璃もやわらかく笑う

「俺がケアしてやるから精一杯お勤め果たしてこい」
タバコを咥えながらやさしく頭を撫でるシャマルに春璃は気持ち良さそうに目を細めた





コンコン
遠慮がちに鳴るノックにシャマルは立ち上がり春璃に告げる


「お前を拾ってくれた子達だ。しっかり礼を言っとけ」





「え…えぇ。」
入ってきた人物は意外な人物だった





■□■□



懺悔室


シャマルはヒロインのことを何かと世話かけてます。で、シャマルのことを何かと信頼してます。

この関係にはちょっとした理由があったりします…

ま、それを明かすのは少しばかり先になります


そういえば日常編の見通しが立ったよ(´∀`)

やったー!!

無計画に書いてた所為でいくつかイベントすっ飛ばしてますごめんねー(-ω-)

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あきゅろす。
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