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天使の力
ヴァリアー編3






「…」
「…」
「…………(怖い)」
次の日の並森病院。
前日から大事を取り入院させられてた獄寺、山本のもとを訪れた綱だったがいつもとは違う苛立った雰囲気に押されていた



部屋の中はディーノの部下数人が行き交うが姿はない。リボーンは残りのファミリーに声かけてくるといってまだ着てない





「…おくれました」
春璃がリボーンとディーノと怪我人のバジルと共に姿を見せれば3人は顔を上げた



「バジルもいるしリングもあるし説明するか…」



そこで説明されたことはえらく重い事実だった。ヴァリアーがやろうとしてることリングのこと家光のこと雲雀と了平は既に参加表明したこと…そして、これから起こる争いについて。



「…」「…な」「…!」
三人は驚きを隠せなかった





「…あたしはヴァリアーとは仲の良い友人であり、戦いを教えてくれて助けてくれた恩師…でも彼らのやり方は間違ってる…だから殺してでも止める。あなたたちがどうするかは貴方たちの勝手…でも、あたしは進から」静かに黙っていた春璃の口から出た言葉には静かな闘志がこめられていた


「春璃…」
「おまえらは逃げてもかまわねえんだぞ」
リボーンの言葉に黙る三人だが綱が口を開く。




「怖いし…嫌だよ…でも、みんなを失うくらいなら…守るために戦う。」
ディーノは蜂蜜色の瞳を細める


「けっ…売られた喧嘩は買う主義だ」
と獄寺


「嗚呼、俺はあのロン毛を倒してえ」
と山本



3人の言葉にリボーンは満足気に笑むと3人に告げた「各自家庭教師についてもらって修行だ。」
リボーンは綱にディーノは雲雀にコロネロは了平に山本は孝夜。他は自分であたれと言い残して解散した。



帰りぎわに思いだしたように山本は春璃に告げた
「俺はぜってー殺さないから」
「へ?」
「ヴァリアー?どんなやつかなんて分かんねーけど春璃のダチなんだろ?」大きな瞳で春璃を見つめる山本に春璃は驚く

「ぅ…うん。」
「あーそんだけ、じゃな!!」笑って手を振り山本は孝夜を追って病院を出た



「よく…わかったな春璃が“ヴァリアーを傷つけたくない”と思ってんの」孝夜が言えば山本は小さく笑った


「ん〜なんとなくだな!!ところで何をするんだ??」


「・・・」
体裁よく本音はバラさずあしらわれてしまったが孝夜は何も聞かず山本の特訓をはじめるのだった






■□■□



所変わって並森病院の一室に春璃はいた。反対側にはシャマルが座っている



「驚いた。ここにも知り合いがいるの?」春璃が慣れたように機器を使う彼に問えばまぁなと返される


「少しばかり知った顔の奴がいたからよ使わしてもらってんだもちろん許可はとったぞ」

「そう…で、どう?」
レントゲンからさまざまな機器を使い調べた春璃の体についての資料をシャマルは見比べる


「あー…馴染みとして言っていいか??」

「どうぞ。」

「ドクターストップかけたいわマジで。」頭をボリボリ掻きながらしかし真面目な顔で言う彼に春璃は苦笑いする

「うん…ありがとう」

「あー…コピーが本物に勝てるかよ…だから使うな」
「でもね…もしあの子達に何かあったら…」

「…わーった!!!あいつらを守れ」ポケットの中を探るとタブレットを取り出し投げてよこす

「ごめんねシャマル」
眉を下げ困ったように笑う春璃を見てシャマルが息を呑む

「どうしたの?」

「お前本当風華に似てるけど目元は父親似だな」

「よくいわれる」
春璃は笑って部屋を出ていった





■□■□


「「「「春璃」」」」
部屋を出た彼女を待っていたのは最愛の仲間たちの姿

「特訓付き合わせて悪いわね」春璃が笑えば桜花の仲間たちは笑う


「ま、今回は何としても勝たなきゃいけないしね。“アレ”を使わずに」
零乃が苦笑いすれば春璃も静かにうなずく



「とりあえず、まずは話にいこうか」




■□■□


イタリアにて深夜。


「雷神集よ必ず見つけだして抹殺せよ」男が下唇を噛みながら3人の部下とおぼしき人間に告げると3人は霧散する



「見ていろチビガキ」
男が写真を握り潰す




そこに写ってたのはハーフボンゴレリングを見てはしゃぐランボの姿だった。






物語は動き始めた。
少女の悲しみを乗せて




■□■□



懺悔室

山本っちゃんはカンがいい子なんだよ←
それが言いたかっただけです。

まぁ、ヴァリアーの説明は正確に記憶してないのと二次創作サイト見る方々に今更説明はねーと思ったからはしょってます

次回は春璃ちゃんが言ったとおり話しに行ったり開戦したり修行したり…まぁー大忙し☆暗くなりそうなので女の子とのほのぼのも挟みたいな…無計画☆

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