天使の力
悪者
「あ、おはよー」
「よっ。」
「よー………」
「すげー顔だな」
朝、約束通り遊びに行くために春璃は山本、籐夜と歩いていれば獄寺と出会う。昨日とは真逆な籐夜をみて何があったか長い付き合い故か察した彼は小さく苦笑した。
「あら」
「!!」
「うわー」
合流して歩いていけば沢田家の前には黒い人が沢山
「はよざいます。」
「おお、春璃ちゃん」「籐夜おめーすげー顔♪」
「ギャハハハ」
口々に声をかけてくるディーノの部下たちに春璃と籐夜は笑って答える
「仲良しなのな〜」
「けっ」
「あ、みんなおはよ」
沢田家の中から何処かやつれた様子の綱があらわれる
「ごめんなうちの“へなちょこ”が世話かけた」
籐夜が謝ると綱は苦笑いし部下たちは大爆笑
「うっ…」
「お兄…あの体質まだ治ってないの?」
春璃がまっすぐ彼を見つめれば罰が悪そうに話を逸らす
「ところでおまえらなんでここに?」
「いやー散歩してたらここに着いただけさ」
とロマーリオが答えればあちらこちらから俺もと声が上がる
「クスクス…相変わらず仲良しね」
驚くツナたちをよそに春璃がディーノに笑いかければディーノが笑って答える
「お前と籐夜が一番よく知ってんだろ〜」
「そだな」
ディーノの部下たちはディーノ達の姿を見たら安心したのかジャポーネ散策すると言って姿を消した
「ほげらぁぁ!!!!」
タイミングを見計らったように現われたのはリボーンが二階から綺麗に綱の脳天に直撃する
「大丈夫ですか?」
春璃によってなんとか抱き起こされた瞬間―いつからいたのか綱の背後にいた屈強そうな男に抱え込まれる
「「「「「?!」」」」」
唖然としてる間に綱は男によって車に乗せられ連れ去られていった
「ま…漫画みてぇ」
籐夜のつぶやきで正気に戻ったのか獄寺があれは近所の暴力団だと言って追い掛け始め春璃と籐夜と山本も彼を追い掛ける
「山本!もってけ!!」
リボーンが投げたのはありふれたバット―山本はとりあえず礼を言い追い掛けていく
「なかなかいいファミリーじゃねーか」
ディーノが笑う
「俺が育ててんだ当たり前だろ」
「…春璃が嫌な顔してんならあいつら殺してでもつれ帰ろうと思ってた」
「でも、あんなに笑ってちゃ連れ帰れねえな」
「…ああ。俺もあいつら見てくるよ〜それと、お前が嵌めたこと気付いてるぜ」なんのことやらと言うリボーンに相変わらずだなとディーノは苦笑して彼らを追っていった
「たいそうなシスコンね」
「ビアンキ…」
リボーンが振り返ればビアンキの姿、話を聞いていたらしい。
「でも、春璃がいなきゃあいつは“跳ね馬”になれなかったからな」
そういって家のなかに消えるリボーンにビアンキも習った
■□■□
「ざっと50人」
「みんな強そうなのな」
「おもしれーじゃん」
「うわぁ〜すごいゴツイの持ってるんですねぇ」
「だなー」
「って!!!そんなこと言ってる場合?!」
和やかに会話する5人に綱は突っ込む。たしかに今、現在暴力団員50人以上に囲まれてする会話ではない。現に敵さんは既に余裕と見たのか笑っている
「行くぜ!!」
「「「「おう」」」」
ディーノの声により各々武器を取り出し動き出す…しかし
「「「うぎゃぁぁあ」」」
「あーらら…」
「3人とも大丈夫?!」
へなちょこディーノの鞭が山本、獄寺、籐夜を直撃し三人は悶える
「どどど…どーしよ!!!!」
慌てる綱にニヤニヤ笑う暴力団員達
「お兄…引っ込んでて…」
春璃は全員の前にすっと立つ
「籐…いつまで遊んでんの?」
瞳を細めて春璃が言えば悶えてた籐夜が立ち上がる
「へ〜い」
何時の間にやら取り出した一対の剣を取り出しかまえる。春璃も何処からか装飾の施された棒を取り出す
「久々の春璃の戦闘か…」
「え?」
「春璃の部隊はな最強なんだぜ」自分の誇りであるかのように笑うディーノはそう言いながら綱を縛ってるロープを外す
「でも、お前も働けって」
パン
窓ガラスを割って一発の弾丸が綱の額にぶつかる
「復活!!!!」
「おぉー」
「すごいわね」
パンツ一枚で瞳に炎を宿した姿に味方はからは歓声が敵からは畏怖の念がでている
「死ぬ気でこいつらを倒すー!!!!!!!」
それからのことは実に鮮やかだったといえよう。
綱が軽いフットワークで次々と薙ぎ倒し
春璃と籐夜もまた鮮やかな連係プレーで敵を沈め
3分後にそこに立っていたのはツナたちだけだった。
帰り道。
「いやぁ〜さすが俺の妹☆」浮かれ顔で話すディーノに春璃は冷たくあしらう
「へなちょこさん!!怪我さしたのは誰よ?」
「ひどい…」
「つか、ディーノさんよいい加減帰らなきゃ仕事やばくね?」
籐夜の一言でディーノは固まる
「なさけねー仕事放ってきたのかよ」
「え、ディーノさん大丈夫?」と綱がフリーズするディーノを覗き込めばディーノは大きくため息を吐く
「本当はもっといたいんだけど…じゃあな!」
「えぇ?!」
「じゃあなぁ〜」
「あら、」
籐夜がケータイで車を呼ぶと去っていった。
「…」
春璃は3人の死角に入り先程ディーノから渡されたメモを開く
【安心した。楽しそうなファミリーじゃねーか。あまり無理はするな。困ったことあったら言えよ。】
「…バカ兄」
金髪の兄貴の不器用な優しさに春璃は小さく笑った
「春璃?」
「どうしました?」
「なんだお前…ニヤニヤして…」
「いいことがあっただけよ」
「よかったのなー」
■□■□
「(うん。あたしはきっとこの空気がスキなのかな)」
■□□■
懺悔室
うん。例によって京子ちゃんたちは次週持ち越しです
つか、いい加減学校行こうよ…
さて、次週は学校。
山本のバット順番を堂々と間違えたんでその補いと女の子といい加減絡もう…
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