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天使の力
金髪



「…………」
ここは平和なジャポーネの並森町。







春璃・岸はケータイメールを見て渋い顔をする
「まじで?」
誰もいない青で統一された部屋にその独り言は吸い込まれた。










■□■□



「はぁーつかれたよー」
綱はカバンを半分引きずりながら帰路に着いていた。恭は本来土曜日つまりは休みだが、綱は補習に呼ばれていた。


本来ならいるはずの山本も今回は免れたらしく、校庭で練習に参加している。春璃は着いていくか?と聞かれたが、荷解きがまだだとぼやいてたので流石に遠慮した。獄寺とて用があるらしくいなくて、いつもの家庭教師リボーンも人が来るからと言って来なかった


「しっかしリボーンの奴…変な人うちに入れてないだろうな…かあさんに怒られるよ〜」
なんてぼやきながら、綱は急いで家路に着く



「あれ?イーピン?」

「綱さん!!」
香港のヒットマンで沢田家の居候イーピンがひょっこり現れた


「どうしたの?こんなとこで」

「山本さんと獄寺さんと春璃が歩いてるの見たからおってたらわからなくなっちゃった」困った顔をするいーピンの頭を撫で2人でかえれば家は物凄い状態だった


「何この人たちー!!!」
沢田家の周囲には黒服でゴツイ男だらけ…イーピンいわく出たときにはいないらしいから…ちょっと前に来たらしい。そしてリボーンに客が来るという…


「(絶対あいつなんかしたぁぁ!!!!!)」






「お、ボンゴレ十代目のお帰りだ!!!!」
柱の隅に隠れていた綱であったがあっけなく見つかり…



「「「おかえりなさい!!」」」
びしっと一礼されイーピンとびびりながら帰ってきた







■□■□







「リボーン!!外の人たちなんなのさ!!!」
部屋の扉を開けると予想外に人がいた









「十代目おかえりなさい!!」と獄寺

「お、綱」
と山本

「えーっと、お邪魔してます。」
と春璃

「「おまえが綱か!!」」
見事に揃ったなぞの金髪二人組。革製の持ち込んだと思われる椅子に優雅に腰掛ける青年と山本と戯れている自分と年が変わらないであろう少年


「えーっとどちら様?」

「ああ、紹介するぞ」
先程まで飲んでたエスプレッソを優雅に置くと二人を紹介した


「ディーノさんに岸君?」

「あーそれ、春璃と被るから〜それに慣れないから籐夜にしてくれ〜綱」
「う、うん。」
人当たりの良い笑みを浮かべ握手を求めるディーノに実に楽しそうな笑顔の籐夜に綱はいくらか拍子抜けしたらしい


「マフィアらしくない人たちに見えますよね」
各々会話してる様子を見てれば春璃が入ってくる

「うん。でも春璃は二人のこと知ってるの?」
「知ってるも何も…実兄と腹心ですから」

「は?!」
綱が目を見開けば春璃は苦笑する

「キャッバローネは私の…まぁ「実家♪だよな」うん。」少し言い淀む春璃にディーノが言葉をつなぐ
「で、俺は春璃が持ってる部隊に入っててディーノの護衛もしてるの〜うちの部隊“桜歌”って有名なんだぜ〜春璃この前とった写メねーの?」

「まじ見たい!!」
意気投合したらしい山本と籐夜は実に楽しそうだ。



ゲラゲラ笑ってふざけて―彼らのことあまり知らない綱から見ても三人の間には太い絆があるように見えた







「(あんな風になれるならマフィアのボスも悪くないかな―…)」






楽しく会話をしていると賑やかな声がした。








「へっへっへーオレサマ登場だもんね!!リボーン今日こそ覚悟ちろ!!」
牛柄シャツに角―最近は“リボーンの暗殺”という行行しい目的を忘れ居候中の五歳児ランボが珍しく本来の目的を思い出したらしくやってきたのだった


「(春璃お前…)」
籐夜からジト目で睨まれ春璃もしまったという顔をする…というのも、綱が帰る前ビアンキ、フゥ太、ランボと会ったがその際ついうっかり「どうしてここへ?」と聞いたため本来の目的を思い出したらしい


「ちねぇ!!!」
ランボなりに一生懸命手榴弾を投げ付けるがかわされ窓の外へ


「「お兄(ディーノ)!!!!!」」春璃と籐夜が叫ぶと同時にディーノは一切の躊躇なく窓から外へ



「危ない!!!」「!!」
綱と山本が驚くが獄寺は笑う

「大丈夫っすよ“今”のあいつは“跳ね馬”っすから」



言葉どおり…と言うべきか外に溢れる黒服のディーノの部下達がなんだと顔を上げる前に鞭で粉々にする


「どうだおまえら!!俺の悪戯は」

「ぎゃははびっくりしちまったぜー」
悪戯と言って笑うボスに部下も笑う



「籐夜…お前いいとこにいるんだな!!」
一部始終を見ていた山本にそういわれれば籐夜は一瞬目を見開いた後、明るい笑顔を見せた



「だろ!!!今度もう一つの家族も紹介するよ」




一悶着あったが時間ももう夕方故、解散となった。



「おーれもとまーるぅぅ!!!」沢田家前にはだだっ子一人…。というのも綱母、奈々の計らいで部下はホテルにもどるがディーノは泊まるのが羨ましいらしい


「相変わらず顔は同じなのに兄とは大違いだな」
獄寺に嘲られてうるせーと籐夜はぐれる


「…はぁ。籐夜…今夜はうち泊めてあげる。ボンゴレパスタよ」
観念したように春璃が言えば籐夜の目は輝く


「扱いうまいのな」
楽しそうに笑う山本に春璃は肩をすくめる


「武もくる?あの子あんまり日本にいないからしゃべるなら今よ」
そういわれれば今度は山本の目が輝く




「流石あいつらを纏めてるだけあるな」
最後に残った獄寺にそういわれればくすっと春璃は笑う



「バカよね。ほっとけないのよ」
明日、沢田家前集合で遊ぼう―そんな約束取り付けてそれぞれ帰路に着いた












てってれー♪



■□■□

お待たせしすぎてすいません…………特にいつもコメとかよせてくれるナギサ様お待たせいたしましたぁぁ例によってまとまりがないぱつきんさん登場編…一応、今後への伏線を小さいものを一つだけはりました


いろいろ省略したけど次回でぱつきん2人とはめっさ絡みます…つか重要人物ですオリ編に関して言うと…
まぁ、そんなことは置いといて次回はやくざと喧嘩とかをちと大きめにあげて女の子たちを今度こそ出張らす…………多分


慧斗による“天使の力”次回も読んでくれたらうれしいです。


あと、短篇にちょいちょい番外編入ってます。

感想、アドバイス、今後こうしろ…なんでもなんかあればコメント頂けるとうれしいです

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