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天使の力
激突


凛とした立ち姿がみ惚れるくらい格好よかった























「相手に傷を付ければ勝ち。で時間は無制限で何しても良」
並森神社の裏手で静かに二人は対峙していた。






「かまわないわ」
「同感だねぇ」
審判として間に入るリボーンが簡単なルールを説明すれば二人は同意する



「じゃあ、いくぞ」
レオンが変化した銃を空中に放つ。3人は驚いて一瞬目を閉じ再び開けてみれば10b程あった春璃と雲雀の距離が一気に縮まり互いの攻撃範囲に入っていた




カン



キン



カツン



小気味よく二人の持つ武器がぶつかり甲高い金属音が辺りに木霊する


「意外と力ないのね」
「君こそ…あまり早くないし破壊力も小さい」
雲雀は少し物足りないと不満そうな顔をするが春璃は買い被りすぎだと肩をすくめる




「すごい」「すげぇ」
一方ギャラリーでは山本と綱が春璃が雲雀に引けをとらないと絶賛するが獄寺は一人不満顔だった


「獄寺君?」
綱が不思議そうな顔をする

「あ、いぇ…あいつが二割くらいしか力出してないんで…ちょっと…」


「あれで二割なのか?!」
2人は仰天するがリボーンが獄寺の言葉を引き継ぐ


「いや…1割だ」

「え?」

「あいつの力は1割。それにあいつが全力で雲雀の相手をしたら死ぬぞ」
ただ淡々と語るリボーンの口調からすべて冗談とは思えず3人は背中に冷たい汗を感じる

「すごいんだな」
山本が静かに言った一言に二人も静かに頷いた











「へぇ…」
先程のギャラリーの会話を聞いた春璃は雲雀が聞こえないことを祈ったが祈りは脆く崩れ去ったらしく、雲雀は怒った顔をしていた



「ねぇ、僕を舐めないでくれる?」
「…」
春璃はどう対処しようか困ったように笑みを浮かべるだけ雲雀はいい加減痺れを切らしたのだろうか雲雀は春璃を不意打ちで吹っ飛ばすと次の攻撃の手は加えずに春璃に背を向け走りだす



「え?」


「!!」
「なっ!!」
不意を突かれた春璃は一瞬よろめきながら目を見張る




「何で俺ェェェェ!!!!!!」
雲雀が向かった先には綱が立っていた。山本と獄寺は綱を庇おうとするが不意を突かれたため雲雀から庇えそうにない




「わぁぁぁ!!!!!」
雲雀がトンファーで綱を殴ろうとした瞬間、雲雀が一瞬で横に吹っ飛んだ



「!!」「!!」「!!」「!!」
吹っ飛ばされた雲雀でさえ何が起きたのかわからずに目を見張る




「危ないじゃない」
綱の前に春璃が立っていた。



「「「春璃!!」」」

「わぉ、君…すごいね」
一番遠くにいた春璃だったが雲雀を遥かに凌ぐスピードで回り込み蹴り飛ばしたらしい…4人は驚いているとリボーンがやってきた


「雲雀…世の中って奴はひれぇんだぞ」
リボーンが笑ってそう言えば雲雀はフンと鼻を鳴らすと去っていった



「はぁぁぁ…」
気が抜けたらしく座り込む三人に雲雀が去るまで綱の前に立ちじっと見つめていた春璃であったが突然綱に膝をついた。


「申し訳ございません10代目…私闘に巻き込んでしまい…」最初こそ驚く綱であったが彼女の言葉を聞いて苦笑する


「な…春璃が気にすることじゃないよ」


「ダチにそんなこというのは違うんじゃないのな?」さらっとフォローを入れる山本に

「つか、俺こそすいません10代目をお守りできず…」
獄寺は申し訳なさそうだ

「ううん、春璃はありがとうね…というか、そもそもの原因おまえだろ!!」平然としてるリボーンに綱は突っ込むがそもそもお前があれ位対応しろと蹴り飛ばされる



「うわぁぁ」
「綱大丈夫か」「10代目!!」「沢田さん!」



「春璃。」
蹴り飛ばしてスッキリしたのかリボーンは春璃に言った


「おまえ…わかっただろ。さっきのキック…こいつらの成長を舐めてたら抜かされるぞ」

「!!…流石師匠」

「?」
首を捻る3人に春璃は笑ってみせる


「さっきの雲雀の一撃は完全に隙を付かれたってこと…情けない話だけどね」


「「「雲雀さんすげぇ…」」」


































■□■□



「こっちが並森商店街」


「へぇ…」


「春璃の家はうちの横のマンションだよな」


「そうだよね―」



並森神社での戦闘での後、3人は春璃に並森町を案内していた。


春璃の住んでるマンションは竹寿司の近くにあることもあり山本の知り合いへの挨拶がメインであったが春璃も来て日の浅い獄寺も物珍しそうに見ていた。

「雲雀を倒した転校生はここかぁぁぁ!!パオパオ老師に聞いたぞぉ!!」


「お兄ちゃん!!!」



「えっ?」
またもリボーンがやっかいごとを起こしたらしい。










■□■□


イタリア某所

「春璃がジャポーネはいいってさ」
大きな屋敷のテラスで昼食を食べる籐夜の姿があった彼の周囲にいるスーツ姿のいかつい男たちは和やかに談笑していたが籐夜の言葉で場は凍る


「(馬鹿野郎)」「(しまったぁぁぁ!!!)」




一斉にテラスの奥に座る金髪の青年に視線が向かう





















■■懺悔会


はい、こんばんわ
受験生なのにサイト編集中アホの子慧斗です

まず…すいませんでしたぁぁぁぁぁ!!!


雲雀さんを出張らせすぎてあんま3人は喋ってない…

次回こそ了平さんに会います!!京子ハルにもね!!!

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