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天使の力
笑顔
ガラッ

教室に入ってきたのは日本人離れした美少女であった。




「キレー」

「うわぁ…」


流れるような蒼い髪に均整の取れた顔に栄える銀の瞳―。クラスメイトが皆、彼女に見惚れてるのがわかる





しかし、どれをとっても綺麗の一言で済む少女はクラスメイトの視線を気にも止めずに担任に促されて挨拶をした。




「春璃・岸。イタリアから来ましたよろしくお願いします」
春璃と名乗った少女はクラスメイトに笑顔を向けた




■□■□


…だから、ジャポーネの中を歩くのは好きじゃないのよ

春璃は内心小さく毒づいた。蒼い髪に銀の瞳は外国人を珍しいとするジャポーネでは目立つ。


…でも
ジャポーネは好奇の目で見られることはあっても困っていては助けてくれない

だが時折助けてくれる人もいる。今日とて困っていたとこに助けてくれた彼には本当に助かった


「岸は山本の隣なー」
呑気に担任はそう告げた。


どうやら助けてくれた彼の隣らしい…ホームルームも終わり彼の隣に落ち着いた。




お隣さんの黒髪に大きな瞳に引き締まったからだの少年、山本武に笑いかけた

「よろしく。山本くん」

「おぅ、よろしくなー岸!!あ、俺のことは武でいいぜ」
軽く挨拶すれば、無邪気な笑顔。案外悪いところではないかもしれない
「春璃で平気だよ」


そして、私は先程から己に視線を注ぐ少年に小さく苦笑してから振り返った。


「それから…初めましてボンゴレ十代目候補の沢田綱吉くん。あたしが闇猫です」


資料にあったとおり、喧嘩にはめっぽう弱そうな少年だが…彼に"も"何かありそうだ
























■□■□


「フン。お前に仲間…」
一人のがたいが良い男に女は首を絞められる



女は端正な唇を歪ませる。よく見れば生きてるのが不思議なほど、全身が傷だらけだった


「なんとか言えや!!!」
一気に締め揚げ女は苦しみに必死に耐えながら笑みを浮かべながら言った




「 」
艶やかな唇から笑みを浮かべながら女は答えた




■□■□



昼休み。
ツナ達は休みあれば質問攻めにされてた春璃を連れて屋上に行った。無論彼女が来た目的を知るためだ。




「やー隼人、久方ぶり」

「流石にてめーが来るとは思わなかったぜ」
タイミングがなくて正式に挨拶をしてなかったので春璃が笑えば彼も笑った。



「春璃って獄寺と仲良しなのな」
少し驚いた表情で山本はそう言い横で綱も頷いた。



獄寺と春璃は互いに苦笑いをする


「「8年の付き合いだからね」」
そういえば2人とも納得したように頷く


「獄寺が女子と話せるなんてめずらしいのな」
と山本が茶化せば当然のように切れる獄寺に綱が止めに入るのを春璃は静かに見つめていた。









■□■□


…あきれた。
あのリボーンが動きだして9代目も気にしてる…おまけに若獅子の息子。



裏の世界の人間が見れば、必ず憧れられるポジションに立っているが…



まさか、一般人とはいえ…ここまで呑気だと構えてきた私がバカみたいだ。



ところで、リボーンはここまで環境と体質があってない子をマフィアにするつもりなのだろうか…



「まだ決め付けるのははえーぞ」

「リボーン…お久しぶりです」
私は突如肩に現れたリボーンに軽く会釈をすれば、戯れてた三人も我に返る



「ご…ごめんね…おいてっちゃって…って、リボーンこの子と知り合いなの?!」綱の突っ込みに二人も頷く



「なんだ。正式に自己紹介してやれ」


「はい。」




■□■□



蒼い髪の少女が綱の前に静かに膝をついた。綱に2人はギョッとするがリボーンがたしなめる。



「お初お目にかかります。忍一族、岸の独立部隊「桜歌」の部隊長にして…ボンゴレ十代目の盾となるべく参上いたしました闇猫…岸春璃と申します」


銀の瞳で真っすぐ三人を見つめ小さくお辞儀をするとおどおどしながら綱が言った



「えっと…俺、沢田綱吉」

「存じております。私のことは好きにお呼びください十代目」
優雅に笑えばほんの少しだけ目を見開いた山本を見てリボーンは小さく笑う。




「えっと…じゃあ春璃ちゃん…あのさ…俺のことは綱でいいし…敬語やめて…それから、盾となるべくって?」
語尾は小さくなりつつ答えた綱にリボーンが飛びげりを入れる

獄寺と山本も引っ掛かったらしく答を待っている。




しかし、シリアスな空気はリボーンの飛びげりで中断させられる
「ぶふっ!!何すんだリボーン!!!!!」


「今は知らなくてもいー話だ」
ねだるように春璃をみるも、小さく肩をすくめられる




「とりあえず、お世話になります。綱、武、隼人」
春璃が年相応の柔らかい笑顔を見せると三人も笑う






「ようやく見れたのな。春璃の本物の笑顔」


「えっ?」
春璃のみにしか聞こえぬ声の大きさでそう言うと山本は綱と隼人のおしゃべりに加わっていく








「良い目してんじゃねぇか」リボーンは春璃の隣で小さく笑った


「えぇ…気に入ったわ。あの方なら良い主人になれると思うわ」
小さくほほえむ春璃にリボーンは肩をすくめた



「どーすんだ?」


「答…分かってるんでしょ」小さく笑い春璃も会話に加わった







「春璃!!」



「どうしましたか?十代目」直ってなーい。と山本が笑えばすいませぇん!!と春璃が綱に泣き付く。





「徐々にならしてけばいいから、あとさ放課後さー並森案内するから見たいとこある?」
綱と隼人と武の顔を見てから返した。



「では………






3秒後3人が凍った














■□■□


うわぁぁい☆
連載を楽しみにしてくれるとナギサさんからコメ頂いたので調子こきました…


相変わらず完成度テラ低す&残念だけど気に入って頂ければうれしいです


次回は雲雀とか了平とかいろんな…ボンゴレな方々との邂逅をよてい…



では、ちょい早いけど
楽しいクリスマスを!!


BGMにKiss&Cry聞きながら

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