天使の力
並森
「なんなんだろう…闇猫って…」
ツナは学校に向かいながらボーッとそんなことを考えていた。
昨日は結局、リボーンが呼び寄せた人物の事は聞けなかった。その人物に思いをめぐらしながら歩いていると、後ろから聞き慣れた声がする。
「おはようございます十代目!!」
「おはよう獄寺君」
やってきたのは、ツナの右腕を自称する少年、獄寺隼人。
仮にもマフィアの一員の彼ならば何か情報を得られるかと思い、彼に昨日の出来事について話してみると、意外な返答が帰ってきた。
「春璃のことっすね!!!!」
「うん…知ってるの?」
怖そうな存在であろうと勝手に解釈していたツナは身構えてから獄寺に頷いた。
「岸春璃。歳は同い年で、名の売れた忍の1人で。まぁ…ハンパない強さを誇る奴っすね…あと、義理堅い良い奴っすね」
ツナは驚いた顔をする。あまり周囲にいい顔をしない彼が素直に認める強さとやさしさを持った人。
…少なくとも悪い人ではないらしい。
綱はそう結論づけた
「あの、ところで春璃がどうかしたんですか?」
「えっと…近いうちにね、その人が並森に来るらしいんだ。」
「まじっすか!!」
犬が主人にしっぽを振るかのごとく喜ぶ獄寺に綱はまぁ、彼があれだけ喜ぶからいい人に違いない。と胸の小さなモヤモヤを無視して彼らは学校へ向かった。
■□■□
「おはよう」
「はよー」
賑やかな教室に見慣れた人影がいないことに気付いた
「あれ、珍しい。」
「どうしたんすか?十代目」俗に教卓席と呼ばれる一番前のど真ん中に鞄を投げた獄寺が寄ってきた。
「いや、山本が居ないなんてめずらしいなーと」
綱の問いに獄寺も頷く
「ああ、野球バカは途中で会うか先にいるかしてましたからね。ま、あいつのことです。寝坊でもしたんじゃないですか?」
綱の親友でもある、野球部エースの山本武のことである。獄寺は何かと突っ掛かっているため軽く流す
「そっかー…」
のんきに話していると始業のベル。二人は席に着いた
ガラッ
「セーフ!!」
「おせーぞ山本!!」
「わりわりっ」
チャイムが鳴ったと同時に山本がクラスに姿を見せ、クラスメイトに笑われつつ綱の後ろの席に着いた。
「おはよー山本。今日はどうしたの?」
「よっす綱!あー実はな転校生案内してたんだ」
のんきに笑いながら告げる山本の言葉に綱は驚く。
「転校生?」
「あー。春璃つってな美人でイタリアから来た小僧の知り合いだって」
「!!」
恐らく春璃が闇猫で確定であろう…そして不自然に空いた山本の隣の席は闇猫がここに来ることを示しているのだと綱は理解する
その時、教室の扉が開き教師につれられ一人の人間が現れる。
「!!」
「!!!!」
「!!」
教室にいたクラスメイト全員が息を呑んだ
■〜□
どうも、慧斗です。
拍手にこれの続きを楽しみにしてるとコメを頂いて小踊りしてたんすけど…巧く書けずアップが遅れました(__;)
テスト期間なんですがガチ現実逃避中(やれ
英語なんて滅びればいい☆
ようやく次回ヒロインとみんなが会いますよ!(遅
それから黒曜からは動きの流れを決めてるんですが…日常編が…どうしよう(汗)
BGMに青春ライン聞きながら
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