[携帯モード] [URL送信]

天使の力
運命が廻る
「はぁ」

「ま、ドンマイとしか言えないわ」

「…(コクン)」


「どうしたの?難しい顔して?」


春璃が桜歌の館に戻った次の日の朝

春璃と孝夜に零之は渋い顔をしていた。



三人のいる会議室にやってきた諒太郎は珍しく困り果てた様子の主に苦笑しつつ
頭を撫でてやる


「変な依頼でもきた?」


「まぁ、とりあえずこれを見て見な」
孝夜が投げてよこした資料を読み始めた。


【Dear春璃
Fromボンゴレ9代目

やぁ、春璃君たちの活躍は耳にしているよ。
私としても実にありがたい
今回はそんな君の実力を見込んで頼みがあるんだ。

君たちも既に知っていると思うが今、10代目候補を探していたんだが、ついに候
補が見つかったんだ。それが―】


「親方様の息子ねぇ」
沙良がため息を吐いた。
桜歌宛の手紙だったので全員を集めて話していた。


「要はあれだ、春璃を家光さんの息子の忍にするって…話だよな?」

籐夜の言葉に零乃と孝夜が頷く


「それっていい話じゃん?だって家光さんの息子だぜめちゃくちゃ強そうじゃん
♪おまけにボンゴレ10代目の忍とか超めい…イデェ!!何すんだ沙良!!!!」
話の途中で沙良がおもむろに手元にあった資料を投げつけた


「よく読めアホ猿」



たしかにボンゴレ10代目候補の忍はより強く気高いボスにつくことが名誉とされ
る忍の世界で稀にない名誉だが




「沢田綱吉…一般人?!」


そう、彼は何も知らない一般人なのだ。




「ま、釣り合わなさすぎるな」
忍の世界でも優秀とされる岸家の中でもトップクラスの春璃だ。
沢田綱吉とは実力差が大きすぎる。

孝夜の言葉に一同は頷く


「で、春璃はどうしたい?」
零乃の言葉に一同は息を呑む。どんなにふざけあって馬鹿をしても、春璃
は主なのだ。彼女の意志を何よりも尊重する。


「う〜ん……やめとくかな」春璃の言葉に小さく安堵する桜歌の面々。し
かし、



[行きなよ春璃]
会議室に燐とした女性のRCの声が響いた。


「RC?」

[この子たちが心配なんでしょう…あたしがいるわ]

「……大丈夫、俺が守っとく」


「RC…孝夜…」



「大丈夫だよ、春璃…あたし…昔とは違うもん」RCの言葉の真意を理解し
た零乃は微笑してみせる


「【あいつら】だって潰しに来ねえよ」籐夜も豪快に笑う


「馬鹿炎とメカヲタくらい守れるわ」沙良は楽しそうに笑う


「メカヲタも強いんすよ〜♪」門外顧問チームに残り手伝ってる蓮太も画面の先
で胸を張る


「僕達は何が起きても大丈夫…だからさ、たまには甘えてよ」
掠太郎が笑えば春璃も頷いた。



「行ってみるね。ボンゴレ10代目のもとに」


























―少女の運命が巡る












■□■□


日本、並森町



「リボーンそれは本当なの!!」

「やったぁ!!!」


沢田綱吉が学校から帰宅すると、二回から賑やかな声が聞こえてきた。



「なんかあったの?」

沢田綱吉は自室の扉を開けて言った



「あ、おかえりツナ兄!」
年相応の柔らかい笑顔を浮かべた少年、フゥ太が抱きついてくる。


「あたし達の共通の友人が並森に来るらしくてね。」長髪のイタリア美女、ビア
ンキも嬉しそうな声だ。



「へ??そうなんだ」
ツナは部屋にいるもう一人の人物、彼の家庭教師で最強の赤ん坊アルコバレーノ
の一人の赤ん坊、リボーンに問い掛けた



「あいつには、おまえのファミリーに入ってもらう予定だぞ」リボーンそしてビ
アンキにフゥ太―彼らはマフィアとの関係者であるのだ。



「えっ………俺はマフィアになんかならないからな!」口癖のように言う言葉を叫
ぶツナにリボーンは嘆息し2人は苦笑いする。


「お前の護衛も兼てんだ。近日中にこっちに着くらしい…一流の暗殺者だ。獄寺
達にも伝えとけ」
そう言うとリボーンは下の階に降りていった。




「あーもう…リボーンは勝手なんだから…」


「あ、そうだ…つな」
楽しそうに笑っていたビアンキがふとツナを呼んだ


「なに?」
不機嫌そうなツナ


「隼人に【闇猫】のことよって伝えてちょうだい」
ビアンキはそういうとツナに問い返す間を与えずに去っていった。




「なに…闇猫って…」











―少年は少しずつ闇へ染まる










































































































■□■□



「厄介払いってとこか?」
長身の男―若獅子こと沢田家光はテーブルの向かいに座る二人に問い掛けた。


「春璃もそれは重々承知の上での選択らしいよ家光…」

テーブルの反対に腰掛ける青年、蓮太は淡く笑った。



「黒き炎か…岸のなかでも出せる奴が少ないからな【白き炎】出す可能
性高いうえに、当主への反抗心に高い実力…どれをとっても、あいつは邪魔だろ
うしな…」
蓮太の隣に座すラル・ミルチもため息を漏らす。



「だから…まぁ警戒を頼むとさ」
蓮太の言葉に二人はうなずいた













■□■□



回りはじめた物語はもう、止まれない。









■□■□


あとがき


伏線を貼ろうとして自爆した気が……

ようやく次から本編に合流します……たぶん!!!



[*indietro]

3/3ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!