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雨のちはれ
プロローグ腹黒い包囲網


「一瑠〜」

「ん―??」
春、桜の花吹雪が舞散る中あたしは親友の鏑木夏羽と新しい学校に向けて歩いていた。



「一瑠は野球すんの?」

「するわけないじゃん。あんなことになったんだよ」ふと真面目な顔して聞く友人にあたしは笑って返す


「そっかーじゃあ、あたし陸部に入るからマネジしてよ」

「いいよ〜♪夏羽が走ってんの見るの好きなんだ」

「うわぉ!おじさんそんなこと言われたら国大までいけそ♪」
カラカラ笑いながらメールする夏羽に私も笑った


しかしこの時すでにあたしを嵌める罠は出来上がりつつあったなんて知る良もなかった












■□■□


西浦高校にて



♪♪♪♪


阿部隆也はケータイの着信音を聞きケータイをカバンからひっぱりだした


「どしたの阿部?」
入学式前に野球部のグラウンドを見に行こうと一緒に見て回っていた同じ中学だった栄口が寄ってきた。


「あ、いや、メール。ド変態女から」
阿部の言葉に栄口は苦笑しつつ鏑木ねと呟く



――――――――――――

From:ド変態女
Sub:大変(>_<)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄阿部!!!!
一瑠ね野球部入んないらしいの!!!!

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「えぇ?!」「はぁぁぁ!!」
二人して驚きの声を上げる

「一瑠まだあのこと…」
栄口は心配そうな顔をするが阿部は怒り心頭らしい


「あいつ…あんな才能有りながらみすみす逃してたまるかぁ!!」
そう叫ぶとケータイに返事を返す

「栄口!!協力しろ!!」
今にも噛み付いてきそうな阿部に栄口も首を縦に振りながら心中で合掌を送る



「一瑠ごめん!!!!」










□■□■



鏑木夏羽は阿部からの返事を見てほくそ笑む


「どしたの夏羽?」

「いやいや、あ、一瑠あたしさ明日部活見学行くから放課後付き合って」
「いーよ」





あたしは知らなかった。
包囲網が迫ってることを…







■□■□

ややこしくなりそうなのでおお振りは書き直して二本にすることにしました(>_<)

なんか、この方がすっきりだ(-ω-)



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あきゅろす。
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