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YOU and I
百面相

「そういえば、修也も料理するんだな。なんか上手そうだし」



直良は買い物籠を持ち、俺はカートを引きながら、野菜なんかのところから足を進めた。



「そんなことないって。直良の方が上手そうだけど」



「そうか?俺もそんなことないけどな」



あ、いいこと思い付いた!



「ね、直良。今度作り合いしない?」



聞くと、直良は笑って答えてくれた。



「いいな、それ。今度やろうか」



どんな料理作るのか楽しみだ、と何故か頭を撫でられた。



「いや、なんか撫でたくなった。お前、弟みたいで可愛いよ」



ドキ



………って何〜〜〜〜っっっ!?!?


俺は心の中で、俺の可愛いハート型の心臓を二つに裂いた。


どうやら俺は知らずの内に、何で撫でるんだろう位な顔をしてたらしい。


にしても、いやいやいやいやいやいや。



あのですね、決して時めいた訳じゃないですのよ!?

だ、だだだ誰だってあのイケメンな顔に言われたらドキってなるだろ!?


そーゆー原理のドキだ!!


俺は男には時めかない!!



……え?嘘つき?

アルバの時に時めいたって言ったじゃんって?



あ、あれは…あれだよ!!


次元が違う。うん。


アルバと直良は違うんだよ。


そうそう。


え?差別?


はい、この話終わりぃー!!



えぇ〜ブーイングなしぃー


ね、ほら話進まないから!!


ほらほらほら、直良が変な顔して俺を見てるから!!



「くっくっく…修也、お前さ百面相してるって自覚あるか?」



笑われた。

つか、百面相って要するに、全部顔に出てるって事だよな?

え…自重せなヤバイ系?バイヤー系??


「それは…ない。じゃあやばいよね?一人で考え事しながら歩けないじゃないっすか!!それに、俺は万年妄想族だから…うーわーぁ、どしよ」



「一人でいるとき以外はそんな風でも大丈夫じゃないか?」



直良…それ、軽く失礼です。



「そんな顔するな。一緒に歩いてて沈黙でも楽しいからだ」



楽しまれても困ります。


って、また!!



「直良っ、表情で判断するのやめてくれよ」


「そんなのは俺の勝手だな」


「……じゃあいいですよ。平塚先輩って呼びますし、敬語で話しますから」


ってもう既に敬語だけど。


「会長に対して随分な口の聞き方だな」


そっぽを向いて調度牛乳があったから、選んでるフリをしていると、、、




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