we are
照れ隠し、ではない。(愉快)
愉快くんは虚海ちゃんを好いている様です。
そんな訳で(this is why)猛アタック☆
愉快「矢口さん！」
虚海「……何」
「今年、バレンタイン誰かに渡したりしますか!?」
「…………何故」
「え、いや、別に、なんとなく」
「そう。じゃ」
「ええあのいや早くないですか去るの!?」
「だってめんどくさいんだもの、君と話すの」
「マジですか」
「うん、つまんない」
「……………………そうですか」
「…………………別に聞いてもいいけど？」
「えっホントですかありがとうございます！」
「手短にね」
「で、あの、その……」
「遅い」
「ひょえええごめんなさい今言いますから！」
「……………………」
「えっとですね、単刀直入に言いますよ？」
「だから言えって言ってるじゃない」
「ゴホン！矢口さんは、好きな人いるんですか？」
「ノーコメント」
「いきなりですか！」
「それについてもノーコメント」
「厳しいな…。本当にいないんですか？」
「いないなんて言ってないわ」
「すみません早とちりして」
「仕方ないから言うけどね、多分、いないわよ」
「多分？」
「そう、多分」
「いる可能性は？」
「無くは無い、ってところかしらね」
「はあ…そうですか…」
「何？不満？」
「え？いや、別に…」
「じゃあ何、私の事好きなの？」
「はいそうなんです…って何言わせてんですかナチュラルに！」
「ふっふふ…そうなんだ、良い事聞いちゃった…」
「わーわーわー聞かなかったことにしてください今の話！きっと空耳ですよ間違いなく空耳ですって！」
「そこに謎があるだけで矢口虚海にはこの程度の推理が可能です」
「どこにも謎なんか無いですよ！推理するべきものすらもありませんって！てかそもそも推理してませんよね!?」
「いちいち突っ込みの激しい人ね…嫌いだわ」
「…(ｽﾞｶﾞﾋﾞｰﾝ)……！」
「うふふ」
「そんなのになんか負けません！意地でも這い上がってみせます！」
「あら意外と性根の据わった人ね…嫌いじゃないわ」
「…(ｷｭﾋﾟｰﾝ)………！」
「……やっぱうざいわ」
「ごめんなさいわかりやすくてバカで」
「本当ね」
「すみません…」
「ホント馬鹿よねー」
「どうしようもないですよね」
「そんな自虐ばっかしてる男なんて興味もわかないわ」
「あ、今のざっくりきました…」
「で？もとの話に戻るけど、あなたは私からのチョコが欲しいと言いたい、そうなんでしょう？」
「いや、そういう訳ではなく」
「素直に認めちゃいなさいよ…楽になるわよ？」
「はいそうですね…僕は矢口さんからのチョコが欲しいです…」
「それならそうといきなり言うべきだったのよ…先に言ってくれれば私がすぐに一刀両断してあげたのに」
「そっちか！」
「どっちがあったっていうのよ」
「と、そういう訳なんです」
「私何モ知ラナイ」
「ええええええ！」
「もうめんどくさいからあなたがチョコを私に頂戴よ」
「そっちですか」
「くれたらきっとお返しするわ」
「本当ですか!?じゃあ作ってきます！とびきり美味しいの作ってきますね！」
「嘘よ」
「まさかのー!?」
「あ、今のも嘘」
「まあいいですけど……」
「じゃあ楽しみにしておくわね」
「やったー！じゃあまた14日に！」
「はいはい」
てな訳で、愉快くんは虚海ちゃんにチョコを作って持っていった訳ですが、ダメ出しをビッシバッシ受けてショボンヌな感じで一日を過ごしたそうな。
そんな愉快くんを見てオーホホホホホと(影で)高笑いしていた虚海ちゃんはドＳと言うべきお方なのでしょう。流石尚胡の姉。
そんなこんなで、今年のバレンタインも面白い(可哀想、とも言う)こと満載みたいです。
*三連チャンでお送りしましたがどうでしょうか。
現実も見てちゃんと会わなきゃ(考えなきゃ)と思う今日この頃です…
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