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Starry☆Sky 
梓→月子   【同じ空の下】
青すぎる空を、ただただ見上げるだけしかできなかった。

ひとり見上げた空は夏というよりは、春らしかった。
ああ、君の後ろ姿が見える。




【同じ空の下】


部活の休憩。
疲れているかもしれない体をリセットするために直射する日差しを浴びたくて、グラウンドの方へ歩いて向かう。
まだ見ぬ宇宙の果て、その向こうが見える気がして。
芝生に寝っころがると、雲が左から右へ絶えず動いてゆくのが見える。
西の空に雲がたくさんあるから、午後はもう雨かな、傘持ってくるの忘れた、なんて考えていると遠くに女生徒の姿が見えた。
この学校に女生徒はひとりしかいないから先輩だ、と気づく。後ろ髪が風に靡いていて可愛い。が、相変わらずの先輩は寝ている僕には気づかない様子。

――先輩は、空を見てる。

そして僕も、空を見てる。

だけど、きっと心の中で思ってることは違う。
僕は空を見てますけど、先輩のことを思っていますけど、先輩はこの広い空を見ながら…何を、誰のことを考えているんですか。

この質問をして、傷つくのは僕…?

そう思ったら、いつも気軽に喋ることができるはずの先輩にも声を掛けることが出来なかった。


宮地、先輩?
金久保、部長?

ふたりとも、僕とは違う。


あと1年、2年生まれるのが早ければ良かったんですか?

そんな言い訳に、捕らわれたくない。

いつか、先輩って呼ばない日が来ますように。
いつの間にか雲が無くなった空に向かって、そう願った。




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20091017




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あきゅろす。
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